資格いおっさん28 特別編2 技能講習取得優先ランキング(中編)
前回は技能講習取得優先度ランキングについて、理屈は一応あるが気楽に見ていただきたいという事を述べた。
また、全ランキングを発表後、8位~6位までの詳細を述べた。
今回はその続きとして、5位~3位の詳細を述べたい。
5位 低圧の充電電路の敷設等の業務に係る特別教育
電気を扱う仕事をしている人は、すべてに優先して持っていなければならない。
電気工事士や電験とはまた別に必要で、労働安全衛生法に抵触しないよう、間違いなく取得しておかなければならない。
しかし、その辺りの知識や意識がぼんやりしている人が多いため、案外要る要らないで揉めがちでもある。
だがそんなグダグダは時間の無駄なので、プロだったら問答無用で取得してしまい、安全意識向上と共に、法的な後ろ盾をしっかりと確保してしまおう。
電気工事や電気設備点検にも当然必要だが、あらゆる現場には電源が必要になるため、実は多くの場所で必須なのである。
大げさに言って、仮設電源の主幹スイッチの入り切りや、毎日の現場電気周りの安全点検、現場都合によるちょっとした電源のつなぎ替えなどで、この技能講習が欠かせない位置づけになる。
実際技能講習の際に講師から聞いたのだが、これを持っていなかったために1週間現場が止まったという場所もあったらしい。
つまらないことで大損である。
電気の専門家集団となる組織はどこもまじめだと思う。
おっさんの受講した関東電気保安協会などでも講義の質は良いので、それだけでも受けて損はない、現場作業者ならば、ケチらず勉強のつもりで早めに取得してしまおう。
4位 フォークリフト運転技能講習
倉庫から現場まで、カッチリした荷物を取扱う場所であればとにかく使う。
技能系の人材だけではなく、事務員や、単なるアルバイトですら取得している会社もある。
それだけ身近な技能講習であるようにおっさんは思う。
物流や工場などに所属していれば、定期的に案内が回ってくることもあるだろう。遠慮せず取得してしまおう。
おっさんとしては「重機オペレータの一つの入口」と考えている。
動力を使って荷重を動かすという重機の役割を、比較的操作しやすいフォークリフトを通じて経験しておくといい。
いい歳のまま、重機について全くの素人であると、ちょっとした機器や設備の操作ですら、勇気のいる大ごとになってしまう。
その点フォークリフトは自動車感覚で使うことができるので、心理面でちょうどよい。
フォークリフトで機械操作そのものに慣れてしまおう。
3位 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
この一講習で操縦できる重機が非常に増える。特に土木では必須であるが、建築・造園・電気でも、主たる工事ではないにせよ土木工事が発生する。
フォークリフトほどではないが、運輸や工場勤務でも利用する可能性はある。不定形物の積み荷積み下ろしはお手の物だ。
重機は油圧システム、エンジン(ジーゼル含む)、転倒防止の仕掛け、荷重の計算など、結構専門的な知識が必要になる。
フォークリフトではその辺りの知識はアッサリと確認するだけだが、車両系建設機械ともなると座学でしっかり習い、実技できちんと確認することになる。
非常に勉強にもなるし、操縦が上手い人はいい会社なら時給もアップする。
熟練を要する重機も多いが、その分やりがいもあるので、早めに取得して修行を始めると有利になるだろう。
持っていると自慢もできる(但し小さい子供に対して限定)。
はたらくくるま運用のための入口になる講習だ。
次回に続く
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