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個展おわカレーをおえて

こんよりこ絵本原画展「おわカレー」
をおえて

3年ぶりの個展が終わりました。

久しぶりの京都で、憧れの恵文社での個展!
いつも展示会場を予約してから制作スタートする追い込みスタイル。

去年から、
「水曜えほん塾」(月に2回オンラインで絵本編集者の人に講評してもらえる)に参加していて今回の絵本を見てもらっていた。

普段は自分でいいと思う方向に何となく進んで行くしかなかったけど、プロの編集者の方から意見をもらえるのはめちゃくちゃありがたかった。
これがまためっちゃ丁寧で鋭いコメントをくれる。さすがだなぁと思うことだらけ。

新作絵本「おわカレー」は、
「ふつうとおわかれする話」というのがアイデアの原点。自分自身の絵を描き続ける人生を選んだけど、それは人とは違う特別な道と感じている。でも普通の人に憧れたりもするよなぁ、、。という気持ちで描き始めた。


でも。

この絵本のラフを編集者の人に見せた時、
大事なのは自分が特別だと思うんじゃなくて、自分がやってる事を「ふつう」だと思うことなんじゃないかって気がついた。というか気づかせてもらった。

だからふつうとおわかれするおわカレーは、なんだか実はおわかれしちゃいけなかったっていう変な話になりました。笑


だけど最後のシーンは1番最初から絶対に入れるぞー!と決めて変えなかった。
そして誰にこの言葉を誰に言ってほしいかな〜って考えた時、大学の頃から憧れの存在の「かおる」だった。

いつもなんかユルユルで面白い彼女が、
LIVEで歌ってる時は、めっちゃくちゃカッコよくてキラキラしてる。歌ってるとこ見ると泣きそうになる。

私が彼女に歌を歌い続けてほしいって思うみたいに私も誰かに絵を描き続けてほしいって思われてたら、伝えられたら嬉しいだろうな〜って。

そんなふうに自分が1番欲しくて描いた絵本でした。

展示期間中、たくさんの人がかおるに勇気付けられたようで本当に良かった。

絵本のかおるが実際に歌うっていう理想のイベントも実現できて幸せすぎた!
いつもは一方的に聞いたり見たりするだけだったかおるちゃんのライブが、自分の作品の一部としてやってもらえたことが本当に嬉しかった。

なんだか世の中にはお金=価値だっていう感覚の人がまぁまぁおって。
どういう訳か私はそう言う人に遭遇することがこの2.3年多かった。
でもそう言う人にこそ伝われ〜〜って思う。

私が展示期間中に見られた景色は、
明らかにお金以上の価値を生みまくっていたし、そういうものを生み出したくて私は作品を作るんじゃいということ。
0円でみた展示で感じたことを0円で感想書いてくれて、私はその0円に涙して幸せ感じて生きる力までもらえてる。
これなんだよ〜って思う。

もちろん展示するにも作品作るにもお金はいるし、見るのだって交通費かけて来てくれてるし、絵本も買ってくれてるからまた次の作品つくるお金にもなる。

でも本当に大切なことは、私と感じる幸せは
心が通じ合う感覚なんやなぁって思う。

この幸せのために、腹立つ感情があり続ける限り私は作り続けるよ〜と思いました。




自分のための振り返り。

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