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義務、責任、役割で生きているあなたへ


「中年の危機」という言葉がありました。最近は「中年」という言葉自体あまり聞かないですね。
今の言い方だと「ミッドライフ・クライシス」でしょうか。大体30代後半〜50代前半くらいで感じられるアイデンティティの危機のことです。

「人生の正午」


心理学者のユングは40歳前後を「人生の正午」とし、人生にも午前と午後があると説きました。午前は職業を得て社会に根づくことや、家庭を築くことなど、外的世界へ自己を適応させていく時期、午後は自己の内的欲求や本来の自分の姿を見出し、それを実現させていく時期と考えたわけです。

午前は自我の確立(アイデンティティの強化)、午後は作り上げた自我を解体しつつ、意識を「個」を超えたところに広げていくことと言い換えることもできると思います。

つまり正午(個人差がありますが40歳頃)が折り返し地点だとすると、今までと人生の歩を進める方向が変わるということです。

そして、そのサインは様々な形でやってきます。

「人生の正午」のサイン

・自分自身や家族の大病
・失職や降格、競争に負けるなどの何らかの挫折体験
・大事なもの(人間関係、健康、お金、立場)を失う など

その他にも

・自分の努力ではどうにもならないことが起こる
・今までの自分ではいられなくなるようなことが起こる

など、とにかく危機と呼べるような辛いサインが現れます。

その結果として、うつや適応障害になったりすることもありますし、
逃避行動の結果として何らかの中毒になることもあります(アルコール中毒、ギャンブル中毒、不倫などの異性への中毒など)。

個人的にはこの辺りの大変な時期を「厄年」と呼ぶようになったのではないかと思います(確かに女性の方が早いような気がします)。

こうしたサインを方向転換のためのものだと見なせれば良いのですが、ここでこれまでの「午前」の思考の癖で、「自分の努力が足りないせい」だとか「自分一人がもっと頑張ればいい」という風に方向転換ができないと更に辛い状況になってしまいます。

自分自身の内側が「義務」や「責任」、「役割」という意識で占められているように感じられませんか?
あるいは「人に頼ってはいけない」と思っていませんか?

方向転換するためには

まずは今の置かれている状況を理解することが大事です。
今どこにいるのか、現在地がわかればそれだけで気持ちが楽になります。
また自力で方向転換する方法もあります。

簡単に言えば、執着を捨てること。
これまで自分が拘っていたことや「これはこうでなければならない」という思いは脇に置いて、逆の側面から物事を見ることができた時には拘りが消えます。

詳しくはこのミニセミナーで解説しています。

しかし、どうしても自力で執着を捨てるというのは難しいもの。
それこそ執着を捨てることが悟りへの道だとブッダも言っているくらいですから、簡単ではないですね。

なぜ難しいかというと感情が邪魔をするからです。過去に何らかの傷付き体験があるから拘っているのであって、簡単に物事の別の側面から見るようにしてみようなんてことは頭では理解できても、腑に落ちていないのです。

BodyTalkのセッションやカウンセリングはそんなあなたのお役に立つことと思います。

話したくないことは話さなくとも構いません。また「ああしろ、こうしろ」という指示も一切しません。あなたの内側の力で自然に変わっていくことをサポートします。

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