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W杯女子サッカー スウェーデンの奇跡


昨晩の決勝トーナメント、2試合目でもあったスウェーデン対アメリカ戦。
始まる前から、ボクは熱くなると事前に伝えておりましたが、いざ始まるや熱さもあったが、それよりも震えるほどに、逆に怖くて観れないほどにボクは心拍数が荒れまくった観戦も始めてだった…(;´Д`)

強者と強者が戦うと、1つのミスも許されない、緊張感が切れた時から何かが起こり出しそうな、そんなピリピリした時間がずっと続いていた。

ボクは、試合前のイメージではスウェーデンが気持ち上回る攻撃展開をするのではないかと考えていた。しかし、前半だけで言うなら4:6でアメリカが押し込んでるように感じており、後半以降は3:7でアメリカの猛攻をひたすらスウェーデンが受け続けるという状況だったとボクは記憶する。

ただ、これが攻撃力の差なのかどうかはボクにはわからない…
正直、アメリカが押してるという言い方よりも、アメリカに飲み込まれていたという表現がボクにはしっくりくる。
女子サッカー界でトップに君臨するアメリカ、FIFAランキングでは堂々の1位を保持し続けるアメリカ。その1位を追ってるのが3位のスウェーデンでもある。攻撃力は十分にあるのは間違いない!普段通りの試合展開が運べるかと言うと、そんな簡単な場面じゃない事は百も承知だ。

W杯の決勝トーナメント初戦から、本来当たるはずなのい国同士が当たってしまったのだ。アメリカは特に、周囲の声に煽られるように自分達が窮地にいる事を思い知らされていた。相手がスウェーデンである以上、後が無いアメリカは必死に攻撃をするのは当然のことだ。スウェーデンも同じ理屈に当てはまるのだが、なぜかプレーに固さが生じていたのはボクには観て取れた。「完全にアメリカに飲み込まれてる」そう口走ったのを覚えてる…

アメリカ

対ポルトガル戦よりも、断然に動きがよく見えた。ボクにはそう見えた。
左のソフィア・スミスも斬り込んでたが、ただポートランドソーンズで観るスミスはここには居なかった。アレックス・モーガンはさすがだなとつくつく感じさせられたな!彼女が居るか居ないかは大きな違いな。
あと、リンジー・ホラン。ボクは彼女をみくびっていたよ…(;´Д`)

リンジー・ホランが、どれだけチーム内の動きを円滑にするための働きをしてるかよくわかった。彼女はパワー系だが、実質の司令塔である事には間違いない! トリニティ・ロッドマンも、昨日は右からよく切り込んで良い形をたくさん作っていた!実は、彼女はバスケットボールのデニス・ロッドマンの娘だと初めて知ったw  彼女を検索した時に、デニスロッドマンと画像を並べた写真があったが、冷やかしや茶化してるのかな?程度で見てたんだ。
実は、親子という事で紹介してたのかも知れんな… 驚きだ(*´з`)

アメリカ

そして、ボクが一番アメリカの凄さを感じたのは守備陣だね!
右サイドバックのジュリー・アーツ、左サイドバックのクリスタルダン
そしてキーパーのアリッサ・ネーハー。 

右に関しては、ロルフォやブラクステニウスをしっかり抑え込んだアーツ。
左に関しては、カネリッドの前進を何度も食い止めたクリスタルダン。
そして、スウェーデンの得意のコーナーキックすべて跳ね返したネーハー!
ネーハーは、コーナーキックやセットプレーでは積極的にボール落下点に入ってパンチングで優位に立とうと考えてたんじゃないだろうか?
それくらい、すべて相手の頭に当たる前に処理をしていた。ほぼすべてだ!

実はこの3人、ネーハーが35歳で、あとの2人は31歳と年配組だ。
前回大会の経験もある3人だろう。やはり経験値が違うな!めちゃくちゃ固かったよ。アメリカのディフェンスを、スウェーデンがこじあげられないほどアメリカのディフェンスは頑丈だった(´Д`)


一方のスウェーデン、とにかく生命線はアスラニを経由してどこにパスが流れていくか? 昨日、上手く行ってたのはほとんど右のカネリッドライン。
ロルフォブラクステニウスが、左または中央から斬り込める状況はほんのわずかだったと記憶してる。

アメリカの寄せの速さもあり中々ボールキープが上手く行ってなかった。
スウェーデンの最も得意な攻撃でもある、コーナーキックだがこれは右または左に斬り込んで行き、そこでタッチラインを割る必要がある!アメリカにクリアしてもらうためには、そこまで行く必要があるという事だ。
なので、昨日のスウェーデンのコーナーキックの数量を見れば、いかにそこまで攻撃陣が踏み込めなかったかがよくわかる。逆に、ファウルを取られた場所が多少ゴールから離れ過ぎていても、セットプレーでゴール前の勝負に賭けている様子も多く見られた。

これは、アメリカの守備の固さに苦労し、こじあけられない事により気持ちも焦っていたのは間違いないはず。とにかく、上背の利を活かした攻撃でチャンスを得たいと考えてたのは間違いないだろう。(´Д`)

スウェーデンのディフェンス陣、ナタリー・ビョルン、アマンダ・イルステッド、マグダレナ・エリクソン、ジョナ・アンデション。

ボクが見た限りでは、左サイドバックのアンデション側から多く斬り込まれていた。前半はロッドマン、そして入れ替わったウィリアムスにも同じように軽く通してしまう状況だった。アンデションの守備能力には非常に心配になったほどだ。攻撃を仕掛けて来る相手が相手だけに、簡単に足を出すことも出来ないのだろうな… コンマ何秒の遅れを取っただけで命取りになるからね。ゴール前を守る選手の生きた心地のしない瞬間でもある(;´Д`)

左からのリナ・フルティグとソフィア・ヤコブソンは後半の交代組だ。
ヤコブソンは機能していたが、フルティグがまったく動けてなかった…交代して早々、あの動きには参ったよな…(;´Д`)

中盤のエリン・ルーベンソンとフィリップ・アンゲルダール
ルーベンソンはまだ良かったが、アンゲルダールの中盤でのプレーにはかなり苦労させられたはずだ。ボールを大事にする、イコールしっかりとしたパスを出すというのは素人でもわかる事だが、アンゲルダールから前線に出されたパスが、アメリカに渡るというイージーなミスパスが確認できただけでも4回はあった…  これはすべてカウンター攻撃にも変わっていく状況だ。

このようなミスパスを多く出したアンゲルダールもそうだが、非常に重要な場所でボールを奪われる事は前線でも目立った。ロルフォやブラクステニウスでさえ、ボールをキープ出来ずにいた。それくらいアメリカのマークの徹底と周囲からの寄せの速さが非常に目立った。それは何を意味するか?
スウェーデンよりもよりアメリカの方が多く動いているという事だろう!
スウェーデンも動いてない訳ではないぞ。アメリカがより動いてパスを貰い、ボールをカットしクリアするためにいち早く動く。あれだけポゼッション率が高かったアメリカなのだから、それだけ動いてて当然でもあろう。

スウェーデンの前半序盤のテンポの良い攻撃は次第に減り、どんどん防御にウェイトを置く展開が続いて行った… この展開にボクは、先に点を取られるのならスウェーデンだろうと強く感じたよね…

しかしっ…


そんなデンジャラスの状況を何度も救った選手が1人だけ居た…(´Д`)


スウェーデンの鉄壁のキーパー、ゼチラ・ムショビッチ!!
金髪ポニーテール軍団の中で、唯一、黒髪で反発している彼女!
ただ、それが許されるとしたならば彼女もまた綺麗だからであろう(●´ω`●)

スウェーデンには、リンダールという鉄壁のキーパーが居たが、東京五輪後の数試合かには出てたが、このオーストラリア・ニュージーランド共同開催の正キーパーとしては選ばれなかった…
その後を継いで現れたのが、これまた恐ろしい守護神!
ムショビッチは、イングランドリーグのチェルシー所属らしい。ボクはチェルシーには、カナダのフレミングという選手が居るのでちょこちょこ観てたけどわからなかったな… サム・カーが目立ち過ぎで特にわからなかったw

そんな彼女が、あきらかに危険とまでは言わぬが、止めなければ得点してた可能性があったシュートはすべて止めてくれた!
ゴール前のディフェンダーもその後の処理に必死で対応した。アメリカの怒涛のプレッシャー、何度も何度も耐えて跳ね返した! そんな光景が120分も続いたんだから、観てるこっちにしたら本当に冷や冷やでならない(;´Д`)


そんな互いのキーパーの好プレーが目立った対戦。
やはり、延長戦も同じような展開ではあるものの、スウェーデンの固い守りと果てしなく蹴とばすクリアボールに、アメリカはもといで時間を取られて行った…

そして、誰もが観戦していて感じたPK戦に突入!
こればかりは、実力もそうだが恐ろしいほどの運にも左右されている。
実力だけで言うのなら、ゴール4角にしっかりと狙える技術さえあれば絶対に外す事はないだろう。だが、こんな状況のPK戦を経験した事もない若手選手がいざ選ばれたとなると、日頃の練習では得意としていたとしてもゴールポストが遥か遠くに見えると言う現象が確実に起きているはずだ。

そんなこんなで始まるPK戦…
先攻をアメリアが取り、サリバンが決めて、リンジー・ホランも続いた!
後攻のスウェーデンは、ロルフォが決めて、ルーベンソンが続いた!
そしてアメリカの3番手ミュウィスが決めて、
スウェーデンの3番手のヴョルンが外す…

ここで緊張の糸が切れたかと思い、一気にアメリカに勝利が傾いた…

はずだったのだがっ…


アメリカ4番手の今大会で引退を宣言した重鎮ラピノーが外してしまう…
チャンスと思いきやスウェーデンの4番手のブロンクビストも外したっ…
そしてアメリカ5番手のソフィア・スミスがまたもや枠外に外したっ…

このラピノーが外した時、ボクはレジェンドの呪いを強く感じたよね…w
そして、ソフィア・スミスが外した時には、間違いなくアメリカに悪い空気が漂ってるとより強く感じた…(;´Д`)

そしてスウェーデンの5番手が決め、アメリカの6番手もしっかり決めた!
スウェーデン6番手のエリクソンが、落ち着いたキックでしっかりと決め、
アメリカの7番手ケリー・オハラが、右ゴールポスト直撃で外したっ…
ここに来て、スウェーデン7番手フルティグが決めればすべてが終わる。

フルティグが蹴った左方向、キーパーのネーハーも反応して触ったものの、
ボールがに浮き、後ろ向きになってゴールラインギリギリの所で跳ね返したのがだが、精密カメラの確認により、ラインを越えたと判定されシュートが決まったっ!… 


話は変わりますが、皆さんは東京五輪のカナダ対スウェーデンの決勝戦を観戦しましたでしょうか?(´Д`)
まさに、このアメリカ対スウェーデンのPK戦は、東京五輪の決勝戦のPK戦を再現したような感じだ!  あの時、1番手のアスラニのゴールポスト直撃に始まり、スウェーデンキーパーのリンダールが好セーブをする中、カナダの選手がミスキックも含めて超劣勢であった。このままスウェーデンが勝つかと思いきや、キャプテンのセーゲルが外し、カナダキーパーのステファニー・ラべが奇跡の如く止めて行く! そしてスウェーデン最後のキッカーのアンデションまでもが止められて、カナダのジュリア・グロッソが決めれば勝つと言う流れが最後の最後に出来上がった。

その最後のシュートを、リンダールが止めたのだが、止めた手の下からスルスルと弾いてしまいカナダの勝利が決まってしまった。
誰がも止めたと思ったが、わずかにグロッソが蹴ったボールの力が勝っていた感じだった。これにより、スウェーデンは大逆転負けをしたようなそんな苦い銀メダルとなってしまった…
技術的も含めて、何もかもがカナダよりスウェーデンが上回ってたものの、何故か得点だけが決まらないと言う、しんどい120分間…
そんな腑に落ちない試合を、彼女達はPKに託し、勝っていたはずの流れを、キャプテンのセーゲルが外した瞬間から、すべてカナダに風向きが変わっていった。あの時と同じ状況が再現されているのだよ(´Д`)

それが今度は、スウェーデンの奇跡になり、アメリカの悪夢となった…w
ボクは、スウェーデンに何かが宿ってると思ったよ…
あの東京五輪の決勝PKは、ボクが忘れもしない最高の試合だったからね。
あれの逆バージョンがスウェーデンに起きた!それがまさに奇跡なんだよ!
たぶん、あの東京五輪で神様が意地悪し過ぎたことを反省して、ここらで、
お返しをしたんじゃないかと思う…  ボクの目は節穴だから間違いない(´ー`)



しかしまぁ、アメリカのレジェンドがまたしても去って行った…
カナダのシンクレアが去り、ブラジルのマルタが去り、そしてラピノーまでもが、思いもしない場所で去っていくなんてな…

アレックス・モーガンも居るが、彼女はまだスパイクを脱ぐつもりは無いと宣言はしている。もしかするとフランス五輪に焦点を合わせてるかもな。
ラピノーは、今季のアメリカのリーグが終了次第引退をするだろう…
本当に素晴らしい選手だったよ。アメリカを引っ張って来た1人だ(´ー`)

本当は、ベスト4辺りで強豪と戦って終わってくれてたら良かったけどな…
今回の予選組み合わせは、強豪には辛く、弱小国には希望が持てた大会にもなっている。南アフリカやジャマイカ、コロンビア、欧州からも久しぶりに決勝進出まで果たしたデンマークなどもあったし。
そういう意味では、こんなW杯もあっても良いのかなとは思うけどね。



今、残るレジェンドは、スウェーデンのキャロライン・セーゲルくらいだろうな。彼女が、どんな最後を飾れるかをボクは見届けて行こうと思う。

スウェーデンの初の優勝を勝ち獲れるのか?
次の対日本戦では、勝った方が4位入賞を確約される試合だ!
そして、勝った方がまた優勝に一歩近づくという大事な試合でもある。この大事な一戦、120分戦った疲労をどこまで回復できるかも大きいよ。

それにしても、今大会の中でこれまた最高の試合が観戦できた事に感謝しますね!数十試合消化してきたが、こんなに最高な試合を披露してくれた対戦カードは、あって3つか4つ程度だ。
その中の1つであり、その中の1番にもなりそうな熱い試合だったとボクは強く信じている!


ここまで書き上げるのに、イングランド対ナイジェリア戦オーストラリア対デンマーク戦を観戦しながら書いてるから、途中、何を書いたか忘れてたよなw  熱を込めて書いてるのに一時休止が入るとダメだな(´ー`)

内容は、ただただ長ったらしいボロッボロの内容だと思うが、一応書いたので校正してUPしておきたいと思う。


今日おこなわれた2試合の結果は、明日にでも上げましょう\(^o^)/



         無駄に長文でゴメン… ではまた  ( ´Д`)ノ~ バイバイ

腰のサポートはコルセットよりも、 ウェイトリフティング用ベルトが一番安心するね (´ー`)