大 地 母 神 と 仮 面
古代の豊穰の女神の姿は、人類文化の発祥の地とされるメソポタミアから中東を経て、西へ伝わってアフロディーテ、ヴィーナスそしてマリアと数々の女神に化身し、東に伝わっては破壊神シヴァの妃としてドゥルガー、パールヴァティ、恐怖の黒い女神カーリーとして姿を表した。旧石器時代の狩猟の女神は、次第にその姿を農耕の女神、豊穰の大地母神と変貌してゆくが、根源は大地の神であった。人々の営みが変化する毎に、女神の姿も変貌していったのである。農耕の発見は、自然のサイクルの発見であった。周期的に現れ