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【詩】不器用バタフライピー

真っ白いハンカチについた紅茶のシミは
とても小さいのに目を引いて 気があちこちに散らばって

今日も糸を紡ぐことすら上手く出来ずに
糸車はただカラカラと音を立てて綺麗な円を描く

シミが大きく何個もあるような
もう一生とれないんじゃないだろうか

カラカラ カラカラ 糸を不器用に紡ぐ

夕方すぎのバタフライピー
レモンを絞った液体は私には酸っぱすぎる

この空にハンカチを浸してシミを濁してみようか

@2024 金平糖みなみ

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