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45歳 剣道5段 ねぶた囃子に涙する

今週の日曜日、剣道の講習会に参加します。
日本剣道形や審判法に特化した講習会なのですが、審判をする先生方の前で
試合をすることになりました。
なりました、といいますか自ら志願したのですが。
下手な試合や怪我をしたくないので、
稽古不足を補うため、仕事終わりに近くの公園まで走りに行きました。
夕方6時半ごろ、少し風が出てきたと言っても暑いことには変わりはないです。
とにかく、暑い! 
なんじゃこりゃ、というくらい。
よく皆平然としていいられるなあ、と
感心します。

汗だくになりながらも綺麗な夕焼けを遠くに見ながら軽く流していました。
すると、どこからともなく、聞き覚えのある笛の音が…。

ありゃー ねぶた囃子だべや

心がうっとりとしてきて、
なんだかいけないと思いつつも
体が勝手に笛の音のする方へ…。

ある男性がねぶた囃子の練習をしていました。
ランニングしながらそのまま近づきます
(怪しくない程度に)
笛の音が止まった時を見計らって話しかけました。

「ねぶた囃子ですか?」
「え?」と振り返る男性
私と目が合い「もしかして、青森の方ですか?」
「ええ、地元が青森です、すごく懐かしくて…きれいな音ですね、このへんで練習しているんですか?」
「はい、大体このあたりで練習しています」
「今年のねぶた祭に参加するんですか?」
「はい、行きます。私は東京の生まれなんですが、ねぶた囃子をどうしてもやりたくて、青森の団体に参加させてもらったんですよ、東京支部の代表をしているのですが、東京支部と言っても今は私一人になってしまったんですが…」
「すごく懐かしい気持ちになりました、また聴かせてください」
「あーぜひぜひ」

たった一人でも活動を続けているということに何か尊いものを感じてしまいました。
長話になって練習の邪魔をしてはいけないと思い、私はランニングを再開しました。
少し離れた場所の遊具施設で
筋トレをしていたのですが、
遠くからまだ笛の音が聞こえてきます。

もう、心は青森に旅立っていました。
短い夏の謳歌。
血沸き肉躍る高揚感。
地鳴りのような大太鼓。
乱舞する跳人たち…。
家族みんなで見に行ったあの夏。

筋トレしながら泣きそうに…(笑)

機会あれば、またこの笛の男性の方に話しかけてみたいと思います。
noteでアップできるといいなあ

8月2日からねぶた祭がはじまります。
私はひいき目なしに世界最高の祭りだと思っています。

じゃわめぐ(興奮する)血が
私にも流れています。
血よ、燃えたぎれ!
津軽人の証を今、見せる時!

ラッセラー、ラッセラー、
ラッセ ラッセ ラッセラー!!




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