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『言バトン No.570 とんでもない国宝』
投入堂に行くと、人生観が変わる。
日本一危険な国宝、それが投入堂。
平安の昔、
役行者が蓮の花を投げ、それが落下した場所を修験の場と定めた。
三佛寺、奥の院、投入堂。
鳥取県にあるそれは、文字通り断崖絶壁に建てられていて、
投入堂にたどりつこうとして滑落する事故は何度も、そして今でも起きている。
そんな場所に去年の9月、挑戦してきた。
山とは聞いているものの、老若男女を受けれいているし、
観光ガイドブックにものっているメジャーな場所だから自分でも大丈夫だろう…
そんな考えは登り始めて五分後に粉砕された。
かなり厳しい登山だった。
結果的に奥の院・投入堂にたどりつけはしたものの、
これは一步間違えたら死ぬな、と思える場所がいくつかあった。
表現を盛っているわけではない。
体調が良くて、精神的に安定している時じゃなければ行かないほうが良い場、
それが投入堂。
(ここは真剣に足場を選ばなければ死ぬ)
そんな場面に直面したら、自分というものが変わらざるをえないだろう。
実際のところ、それで何か変わったのか?といえば、大きく変わった。
投入堂に行った翌月、かなり具体的に大きな転機がやってきたからだ。
はかりしれない「何か」を内包している場所、それが投入堂。
次は、とんでもない国宝の「う」。
取材、執筆のためにつかわせていただきます。