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文学フリマで買った本より抜粋・文学フリマ東京39ver.
はじめに
二〇二四年十二月一日(日)開催の文学フリマ東京 39 に一般参加しました。
文学フリマ東京39 – 2024/12/1(日) | 文学フリマ
https://bunfree.net/event/tokyo39/
本イベントに関わるすべての方に御礼申し上げます。
今回も素晴らしい本を多数購入することができました。
本記事は、それらからお気に入りの文章を抜粋し、これをもって本の紹介としようというものです。
各項目
一冊につき以下の内容をセットにして記載します。
抜粋した文章
書名
作者名(敬称略)
作者の SNS アカウント、連絡先など
感想ツイート(ない場合もあり)
その他
ネタバレ、作品の核心に迫る文章は省略しています。
短歌は一首 = 一文とします。
二〇二四年内に終えられたら良いなあ、の気持ちです。
随時更新します。お付き合いください。
小説
(外に出さなければ)
(傷のない、無垢で、うつくしい魂のままの)
(少年のまま)
(ずっと)
いられるはず、なのだから。
書名:『金糸雀は塔で歌う』
作者:津森七
SNS アカウント:https://x.com/tumori_nana
感想:
『金糸雀は塔で歌う』拝読しました。
— 此瀬 朔真🌙1/19文学フリマ京都 (@KonoseSakuma) December 2, 2024
物語終盤に登場人物が独白する幻想(というか、執着)は、打ち破られることが前提であり、砕けてこそ美しいものです。なので彼にはあれ以外の終焉はあり得ません。
選ばれなかった者は立ち去るしかないのです。めでたしめでたし。#文学フリマで買った本 https://t.co/43E4DApZ8a
歌集
僕の中で君はいつでもにばんめで 僕はいちばん僕が好きみたい
p132 連作「君の昨日に」
書名:『歌集 流星と同じ速さで』
作者名:水口 キサ
SNS アカウント:https://x.com/mixer_2142
感想:
水口キサ @mixer_2142 さん『流星と同じ速さで』拝読しました。
— 此瀬 朔真🌙1/19文学フリマ京都 (@KonoseSakuma) December 3, 2024
外界の雑踏に呼応する内心のざわめき。ノイズ交じりの思念は繰り返し「あなた」へ向かい、過去を指向し、(もしかしたら)終わりを望んでいる。
第一歌集『どうぞ、傘です。』からさらに路地裏へ。お見事でした。#文学フリマで買った本
やさしさを技術と言ったあなたからやまない雨の匂いをさとる
作:もくめ
書名:『歌集 すこしさみしい』作者名企画制作:そぞろ書房
SNS アカウント:https://x.com/sozoroshobou
感想:
『歌集 すこしさみしい』拝読しました。
— 此瀬 朔真🌙1/19文学フリマ京都 (@KonoseSakuma) December 5, 2024
これから一生ひとつしか感情を持てないと言われたら「さびしい」を選ぶ、と過去に呟いたのを思い出した。
こんなにもさみしさの形はみんな違うのだから、無理して他人と異なろうとしなくてもいい、とか言ったら怒られるかもしれない。#文学フリマで買った本 https://t.co/pnelUM0f5q
(架空)旅行パンフレット
光明神レゴースが、民のために右目をささげた灯台。
(中略)
右目の正体は巨大なルビーであり、国宝として宝物館に保管されている。
「シカグミーアの星座」より「灯台座」についての記述
書名:『カンラン島の灯台ホテルペリドット』
作者名:海嶌あありすけ
SNS アカウント:https://x.com/aliceke93
感想:
カンラン島の成り立ちや伝説、灯台ホテルの各階の紹介、おまけに島へ向かう船の時刻表まで書いてあります。美しいイラストが芳醇な世界観を描き切る良作でした。
— 此瀬 朔真🌙1/19文学フリマ京都9 (@KonoseSakuma) December 7, 2024
確固たる設定はおのずから物語を育む、というすばらしい例です。灯台ホテル泊まりたい!#文学フリマで買った本 https://t.co/DZb0OqAB0w
(以下作成中)