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フォームについて【歩き方】

今回は『歩き方』を動画で説明しました
その時に動画内で

こういう目標でやってみましょうと
いう事を言ったのでこっちでは
フォームというものを詳しくお話ししていきます

✅​フォームとは

・バッティングフォーム
・ランニングフォーム
・トレーニングフォーム
と◯◯フォームっていう言葉は
よく使われます
今回は歩き方なので
ウォーキングフォームですね

正しいフォームで!って事も
よく言われますよね
じゃあ正しいフォームって何??となります

ウォーキングでいうなら

引用元: 広島県国民健康保険団体連合会HP

こんな感じですかね
こういう風に歩けたら
それは正しいウォーキングフォーム
良い歩き方ですってことですよね

上の歩き方に関して
僕の意見は
『異論はあるけどない』
っていう変な意見になります

これはフォームっていうものを
もう少し深く見ていくとわかります

例えば野球のバッティングフォーム

日本のプロ野球選手もMLBの選手も
みんな一流の野球人です
じゃあバッティングフォームは??

みんな違いますよね
似てるフォームの人はいますが
正確には全員違うフォームです
全く同じフォームってのは存在しません

正しいフォーム・理想的なフォームってのは存在するはずなんです
上のウォーキングみたいに正しい歩き方みたいな指標になるフォームがね

でも一流の野球人のフォームはみんな違う
どれが正しい、あるいは目指すべき理想の
バッティングフォームでしょう?
やっぱり偉大な記録を残している
イチローさんや大谷選手のフォームでしょうか?

答えは『ノー』です

このお二人のバッティングフォームはむしろ真似しない方がいいでしょう
他にも
・ウサイン・ボルトのランニングフォーム
・タイガー・ウッズのスイングフォーム
なんかも真似しない方がいいでしょう

もっというなら
超一流って呼ばれる人たちの
フォームは真似しない方がいい
って思っててもいいと思います


なぜなら彼らは
ミケランジェロ・ブオナローティだから

✅​フォームを見つける

ルネサンス期の偉大な彫刻家・芸術家です
ミケランジェロは彫刻について
こう言っています
『全ての大理石の塊の中には予め像が内包されていて、彫刻家の仕事はそれを発見する事だ』
そして
『私は大理石の中に天使を見た。だから天使を自由にするために彫ったのだ』
とも言っています

これをそのまま野球のバッティングフォームに
置き換えたらこうなります
『全ての選手の中には予めバッティングフォームは内包されていて、プロ野球選手の仕事はそれを発見する事』

ミケランジェロに大理石を2つ渡すと
違う彫刻作品が出来上がります
それは彼がそれぞれの大理石の中にある
最も良い像(フォーム)発見して彫り出すから

プロ野球選手が2人いたなら
それぞれの選手の中にある最も良い
スイングフォームは違うってことです

ちょっと雑学脱線すると
夏目漱石の小説の中で
日本の仏師、運慶が
『木の中に眉や鼻が埋まってるからそれを掘り出してるだけ』
と同じような事を言ってるのも面白いですよね

というわけで
フォームっていうのは
正しい、あるいは理想的だと言われるフォームに自分を近づける事ではなくて
もうすでに予め自分の中にある最高のフォームを見つけだしていくことが大切です


だから動画でもそういう説明をしたり
歩き方の画像に異論はある
って言ったわけですね

✅守破離を活用しよう

ただ、この考え方というか方法は
えげつなく厄介な問題が生じます

仮に今僕の前に大理石をポンと置かれて
『ほら、予め最高の像が内包されてるだろ?じゃあ彫ってね、ヨロシクー』
って言われても無理なんですよ
像なんてうっすらとさえ見えねえ
こうなります

実際にミケランジェロも
こんなニュアンスの事を言ってます
『は?天才?ふざけんなよ!どんだけオレが努力してきたと思ってんねん!一言で片付けんな!』
『オレがやってきた事を全部見たらお前ら絶対に彫刻家になんかなりたくないって言うからな!』
まぁ、簡単にはできないって事です

ただ、日本人はありがたいっすね
そういう問題を解決するための
プログレッションの方法を
簡潔な言葉で教えてくれてます
『守破離』

概要はWikipedia先生にお任せするとして
少し補足を

破(破る)と離(離れる)は
できればしたくないんだけど、仕方なく
ってのが良いです


破も離も簡単にできるんですね
初日一発目から破る事も簡単にできます

『型破り』って言葉があって
今ではめちゃくちゃな人っていうような
意味も含んで使われますが
型破りは本来は褒め言葉です

しっかりと基本をおさえて
十分に理解した上でそれを破るって事です
決して好き勝手にめちゃくちゃしているわけではないですね

好き勝手にめちゃくちゃする人は
型破りではなく『型無し』と言います

破るも何もそもそも最初から守った型なんて無いから型無しです

なので破りたくはないし、離れたくもないけど
そうせざるを得ない
こうなって初めて起こるのが破と離ですね

簡単に破ったり離れたりしてはいけません
いわゆる『基本を大切に!』ってやつです
基本をおろそかにしたり軽んじたりする人もいますが僕はやっぱり大切だと思います

じゃあ歩くということに関して
守破離の守、守るべき基本となることは?
っていうと

やっぱりこういう事になると思います

最終的にはミケランジェロの彫刻論で
自分自身にとって最も良い歩き方を
探し出していくことが大切
でも、いきなりそんなことは難しいから
まずは指標となる上のような歩き方を基本にして
それを守ってみよう
いずれ上に書いているようなことを
破らざるをえない時が来るから
それまで大切に守ってみましょう

✅まとめ

今回の動画は歩き方をテーマにしましたが
基本的にはフォームならなんでもこの考え方で
構わないかと思います
基本や型なんかいらんのだ!って人も
いますしそれを否定はしませんが
将棋やるなら駒組みとか定石から覚えた方が
いきなり好き勝手に指すよりも上達は早いでしょ
ただ、それだけじゃいずれ勝てなくなるから
その時には破って離れていくことも
考えていかないとねってことです
最初の方に言った
『異論はあるけどない』ってのも
伝わりましたかね?

ではでは、今回はこの辺で

大阪市 谷町四丁目
パーソナルトレーニングジム

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