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ずっと夢の中で生きています

気がついたころから
ずっと夢の中で生きています。

歩きながら、ずっと物語の続きを考えていたり、台詞とか、背景とかも、結構真剣に辻褄を合わせるように考えながら、一語一句頭の中で、展開させて会話させて、感情までその登場人物のぶんまで感じていました。

いや、その感情を感じたくて、物語を考えていたんだと思います。


空飛ぶバスの中で、
普段は優しくておだやかな青年が、
そのバスにだけは本当の気持ちを話すのです。

どうしてか、意地悪したくなってしまうんだ
あいつがあんまり、俺を信じるから。

バスは、夜空をぷかぷか走りながら、青年のはなしとこころをただ受け止めて、ため息をつきながら、その青年を密かに愛おしいと思うのです。

その時に、確かに私も、そのふかふかのバスに乗っていたし、本当の気持ちを聞いてもらっていたし、そんな彼を愛おしいと思う気持ちを秘めて切なく見守ったりしていたので、

その時の光景も感覚もいつでも脳裏に再現できるのです。

これは現実にはない夢想家の夢だけど、

別の意味では、リアルな体験ともいえるのではないかな、あの世界はどこかに本当に今も実在していて、あのバスは今もどこかの夜空を、あの青年を乗せて走っているかも知れない、とも感じるのです。

そんな世界が、まだいくつかあって、時々訪れたり思い出したりしています。


もっと先まで観たいのですが、集中力が途切れてしまい、昔のようにずっといられなくなって、さみしいです。

あの世界にだんだん戻れなくなってしまうといけないので、時々断片的にでも、ここに書いておこうと思いました

まる