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学校に通って良かったこと

今年の1月から
小説家養成学校に通っていて
9ヶ月目になる
小説家を目指すのに
学校なんて行かない人の方が多いと思うのだ
今の学校で受講する
プロの作家さんたちの講義の中でも
実際に学校のようなものに通って
デビューしている人など
今のところ一人もいなかった

音楽家もそうだが
私がライブやったり
ツアーやったり
レコーディングするのに学校は関係なかった
ただ担当楽器がクラリネットということで
周りによく
「音大でたの?」と聞かれることがあった
でも私は音大ではない
吹奏楽部で基礎を習い
あとは独学と出会いと縁で音楽家になった
美大出てない画家もいる

小説家も学校に行かなければならない職業ではない
だが、私は学校に通うことを選んだ
基礎基本を習うのには
私は学校が良かった

その中で学校に通う良いことや悪いこと
両方あると思うが
私は今になってこれが1番通うことの
最大のメリットであると思うのが
「自分の作品を読んでもらえる」
このことが本当に大事だと思っている
素人の習作の駄文を原稿用紙何十枚も読むことは
かなりの苦行だ
新井素子先生も又吉直樹先生も
素人の時に書いた作品は
新井先生は高校生だったので
当時のクラスの友達
又吉先生は後輩の芸人に
何度も読み返してもらったらしい
あの村上春樹巨匠は奥様が毎回全部読まれている
この「壁打ち」の作業がとても大事なんだと痛感していて
もし学校に通ってなかったら
自分だけが繰り返し読み直し
自分の世界だけで閉じこもり
客観的にわからなくなってしまう
プロ作家になれば担当の編集者がその壁打ちの役割を
担ってくださるのだろうが
素人の壁打ち相手探し問題
これはかなり貴重な存在だということを
本当に痛感している
まず読書家のお友達にお願いすることになるが
もちろんみんな生活があるので
ただでさえ読書する時間もないところを
面白くもない習作を読む時間を作ってもらうことになる
この時点でかなり肩身がせまい
しかもやっと見つかった「壁打ち」相手が
作品を読むのに1週間とかかかると
もうそれは「壁打ち」ではなくなってしまい
その頃には感想をもらえないまま
結局自分で改稿・推敲することになる
なので貴重な「壁打ち」相手は本当にありがたいし
私は少なくとも数人
読書家で冷静な判断をしてくれる友達がいるので
本当に助かっている
それでも全員がタイミングが合わない!
時などもあるので
月に2回、学校でプロの編集者の方に
作品を読んでもらえるのは
小説を書く技術を教わることより
本当にありがたい事だなと
最近身にしみて感じている

新人賞に送る前の作品読みます!
ってビジネス
そこそこ需要があると思う気がする

もうひとつ
私に今の学校のシステムがかなり合っている
というより学校のシステムが完璧に
小説家になるための無駄のないスケジュール管理と
カリキュラムになっている
先生はもとより
受講生とも一切交わることはない
ただ作品は公になっているだけで
他の生徒が意見をすることもない
ただ小説を書く事だけに集中できるし
書く事を辞めたら
単純にその学校にいる意味がなくなるという
システムが最高によいのだ!
仲間なんていらないし
そういうのやってませんタイプなので
1人でコツコツ地道に鍛錬していく
システムはかなり性に合ったのが良かった


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