見出し画像

人狼ハラスメント


いつからだろうか。


最近、頭を使うゲームがしんどい。

というか、
心臓に負担のかかるゲームがしんどい。

前者を例に挙げるとすれば、
大富豪や神経衰弱、
そして人狼である。


ババ抜きや七並べなんかは良い。

やり方が簡単で馴染みがあるし、
決着がつくのも早い。

1番好きなトランプゲームはジジ抜きである。

単純な上に、最後まで誰が負けるか
わからない。

比較的心臓に優しいところも
とっても魅力的だ。


さて、なんでもかんでも
ハラスメントと言うのが疑問視されている
このご時世ではあるが、
私は今回敢えてこのタイトルを
付けさせて頂いた。


人狼ゲームが流行ったのは
記憶を辿るに大学生頃だったと思う。


大学生というのは、
授業と授業の合間に『空きコマ』というものや
また、部活動に入っていると
合宿などのイベントが多々存在する。

そういう、大人数が集まる場で、
このシチュエーションは起こるのだ。


「みんなー!人狼しようぜー!」


長年疑問を感じていたが、
このツルの一声に
何故例外なく盛り上がるのか。

一声を浴びせる人の力など関係なく、
皆が手を挙げた者に寄っていく。

ウォオーというライブ会場の
声援まで聞こえる勢いである。

私は人狼をしたいと思えない。


しかし皆が賛同する中
私だけがノーと言う空気。

これは正しくあれだ。

あれに似ている。

飲み会で全員が生ビールを飲んでいる時
1人だけソフトドリンクを頼めない空気。


アルコールハラスメントとそっくりだ。


人狼をする空気になった時、
私はとりあえず息と表情を殺し、
少しだけ微笑みながら
周りをキョロキョロする。

あれ、こいつはどっち側だ?
となれば成功である。

断りやすい。

厄介なのはやる前提で人数に
入れられそうになった時である。

今回は同じく息を殺す同志の為に、
なるべく空気を壊さずに
人狼ハラスメント(ジンハラ)を
乗り切る攻略法を教えようと思う。


申し訳ないが、
そういう時私は、

「はて、人狼とは…?」

と口にする。


そうするとルールが複雑なので、
必然的に
「じゃあ1回見といて」
という流れになる。

1回見る。

終わる。

このとき、みんなと同じ熱量で
やり切った感を出すのがミソである。

そして
「なんかこれ見てる方が楽しいから
私見る役で良いや〜」
と言う。

若しくは阿呆なフリをして

「え、ちょっと難しいわこれ。
理解出来んかったからもう一回見るわ」

と目をシバシバさせるのも良いだろう。


私はこの作戦で大体乗り切った。


1回だけ先輩に誘われて
どうしても断れなくて
カードが配られた時
丁度晩ご飯の時間がきて
ゲームが中断された。

私の人狼ヴァージンは
守られたわけである。

あの時の安堵は今でも忘れない。


まあただ、
今からとても大切なことを話すが、


見てるだけなんて実際そんな面白くはない。


見てる方が楽しいは嘘なので、
そこは信用しないで欲しい。


危険なパターンは、
流れに身を任せて
頷いてしまうと大体3回以上は行われるので
初動は慎重に行動して頂きたい。


「1回やってみいや!」
に騙されてはいけない。

私はその言葉に乗って
後悔しなかったことが無い。

「1回だけ」と言われて
絶叫マシーンに乗って、
走馬灯を見たことがある。


最悪寝たフリでも良い。

ノーと言う勇気。

逃げ出す勇気は養っておくべきである。


ただ私はお酒の場でもかなり付き合いが悪い。

1発目からジンジャエールとか頼む。


協調性が無いので、
必然的に
大人数で集まるようなグループにも
所属していない。


もしこの記事を頷きながら読んだ君。
是非実践して欲しい。
私は貴方を救いたいと思って
この記事を書いている。


そんなことより友達を多く作りたいと
思ってる人は
嫌とか言ってる場合じゃない。

協調性を大切にしなさい。



私が大富豪を好まなくなった理由は
いずれ時が来れば、また。










よろしければサポートをお願い致します!頂いたサポートに関しましては活動を続ける為の熱意と向上心に使わせて頂きます!