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レンズの先へ

手の届かない存在をぼくらは目指す
足掻いて
踠いて
何とか近付こうとする
でも
彼らとの距離はなかなか縮まらない
知れば知るほど遠くなる気がする
彼らが遠くに行こうとしているのではない
彼らはその場で待っている
動かずにずっと
遠くに行ってしまったのはぼくらのほうだ
足掻いて
踠いて
何とか近付こうとしたら
恐れ
臆し
後ろにさがってしまった
 
いつか
彼らに追いついてみせる
 
だから今は
 
近くで感じさせて

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