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試合終了(転職代行)のカウントダウンが始まったところでオウンゴールが決まった話

最近流行りの(?)退職エントリー、炎上とPMと私編。エモいエントリーは別立てです。
あほみたいに長い愚痴エントリーです。「あるある(諦観)」「ないわー(失笑)」「うちはまだマシだった…(安心)」など反応はご自由にどうぞ。
エントリー内での連絡手段がメールに限られていますが、そういう会社なんです。

昨年末の一波乱からあれこれあって、年度末まで在宅勤務という形で落ち着いた。何と、会社始まって以来初めての自宅勤務者。これぞ文明開化
が、派遣スタッフは増えないし、唯一のスタッフさんも体調不良によるお休みが続くことが多く、相変わらず頼れるのは自分だけ。PM氏の対応も変化なく、上司からも(忙しいのはわかっているものの)フォローなし。
ここまで来ると意地で働いている。遅れる一方の開発に勤務時間はどんどん伸びていき、最終的には週休1日(結局仕事のことを心配しているためちゃんと休めているとは言っていない)で定時12時からの残業2、3時間状態。(流石に4時になったら朝だもんねという謎の防衛ライン)特に誰からもお疲れ様ももう少し休んだらも言われないので、淡々と働いて残業休出申請を出して機械的な承認を受けるエンドレス。
まあそれでもスケジュールの遅れは全く取り戻せないわけだが、上は何を考えてるのか?直球アラートにも、変化球の「間に合わないので進め方のアドバイス下さい」にもお返事来ないからわからないですね?
優先順位がどうこういう問題でなく、もう、タスクが全部間に合ってないし全部ヤバイ。でもアラート投げても反応がない。忙しいんですよね、はい、わかってますワカッテマスヨ……仕方がないから目の前のことを片付けるしかない。でもこの機能の実装方針はこれでいいのか…全く自信がない、誰かに相談して頭を整理したい……まあ相談相手なんて誰もいないんですけどねハハッ!会社とは……組織とは……チームとは……ウッ、頭が
相変わらず某Slackチームだけが私のアドバイザーで愚痴相手でマトモなコミュニケーション相手だった。

よくわからないけどとりあえず信用してないぞってことかな

この案件、いくつかのシステムを組み合わせて提供するサービスのようなもので、私が頭を抱えているシステムはサブシステムの一つ。そしてもう一つ私が(PM氏がタスクを誰にも振らなかったためなし崩し的に)担当していたのがWEBサイトの構築。これまた別のサブシステムのデータを確認したりダウンロードしたりできるサイトだ。それが公開まで間もなくなってきた頃、PM氏からこんな感じのメールが届いた。
『このっこさん宛の電話対応とかどうしたらいいんですか。みんな困ってるんですが』
えっ、それ私に言われても……と思いながらも、『社内でどういう通達がされているかわかりませんが、部長からは私宛に電話が来た場合、これこれこういう電話が誰から来たという連絡が行くことになると聞いています』と返信。また、重ねて部長からも『X月X日の部内会議で周知したとおり、このっこさん宛の電話はこういう風に対応してください(議事録添付)』とフォローが入った。ああ、伝達忘れとかではなかったんだなあ、と一安心。
が。
『それはどんな内容でもメールで応対するという事なんですか。これからは急ぎの件も云々』と食い下がるメールが届きました。
いや、普通に考えてみてほしい。電話で済む用件ならもちろん電話するし、細かい確認事項だとか合意を形に残したいとか資料を合わせて提示する必要がある内容ならメールで対応するよ。ケースバイケースで対応するに決まっているじゃないか。
PM氏は電話至上主義ですからね……エビデンス残らないし後で見返すこともできないし本人忘れっぽいけど電話が一番だと思ってらっしゃるみたいですからね……こういう件は電話で、こういう件はメールで対応しますって、定義付けなきゃ納得いかないってことなんでしょうか。
というか、この書きっぷり「このっこは断固として電話での対応を行わないに違いない」って考えが背後にないか。お客様に迷惑をかけないように仕事を進めるのは当たり前で、当然そんな私情に満ちたやり方をするわけがないんだけど……。
まあ、信用できないってことですかね。そうですか。私たち、両思いですね、嬉しい♡
私がこのメールにどう返しても納得しないだろうと思ったので私からは返信せず。代わりに部長から『これからHPの公開時期に入ることもあるので、社用携帯の電話番号をお客様に伝えて下さい』とPM、私宛に連絡が。そう来ましたか~。ハイヨロコンデー。

PJなんだからちゃんとしてください(ブーメラン)

前述のとおり、WEBサイトの構築(開発は外注しているので、作業としては調整が主)も私のタスク。
既存のサイトから新サイトへの切り替え日が近づく中、仕様確認と修正依頼が山のように飛んでくる。電話電話で炎上しているシステム開発が全然進まない。胃が痛い。というか正式な切り替え日聞いてないぞ……まあでも全般的に遅れてるしリスケしたのかな。(共有サーバーの全体工程表を確認する、が、11月くらいから更新されていない……んんん?)
とか思っていたらとある週の半ばに『来週月曜日にHP切り替えます』と連絡。ひえ……
しかも『お客様からの要望でサーバ切り替えじゃなくてURL転送にすることになった』ちょっとまって…まって詳細教えてほしいんですけど。URL転送ってどのURL転送……
『転送先のURLはこれでいいんですか、別システムからスクレイピングするURLこれでいいんですか、公開準備もお願いします』えええとりあえず転送先のURLはこれでいいし、別システムが参照するURLもこれです。ちなみにXXはXXってことでいいんでしょうか?(HP公開準備のために必要な確認事項
へんじがない。ただの(ry
わかる範囲で作業を進めるがその後も返事がない。WEBサーバの契約回りからも確認できる情報だったため、最終手段の部長に連絡して契約がこうだからこういうことでいいんですよね、という形で確認を取る。
なんでこういう大事な話すらも反応ないんだ。忙しいのはわかってるから空き時間にチェックできるメール送ってるんですけど、読んでないのか、メール内の”?”マークが目に入っていないのか……。
何故か大切な情報がPM氏から降りてこないまま、どうにかHPは公開できるようになった。やったね。
途中でHP関係で『XXについて至急教えてほしいと問い合わせがあったので対応してください』って連絡があって慌ててお客さんに電話をしたら「……?それについてはこのっこさんにお知らせ頂いた内容で確認取れてますし、その質問は特に今日してませんね」「(゜□゜)?」とかもあったけど、多分時差か聞き違いか勘違いだね、うん。
ふええこれでひと段落……と思ったある日、相変わらずの部内メーリングリストをCCに入れたメールがPM氏から届いた。
『HPに正確なデータが反映されるのはいつからかとお客様から問い合わせが来ています。いつになったらデータが見られるようになるんですか』
えっ、テスト中は普通に動いてたのにまさかの致命的なバグ!?と焦ってWEBサーバを確認するも、どう見てもサイト側が参照する筈のデータファイルがない。フォルダやファイルの更新日なんかを確認するも、やっぱりテスト用データを上げた状態のまま。これはサイトの問題ではなく、HP用のデータを作成してアップロードするプログラム側の問題としか思えない。
で、そのプログラムがどこにあるかというとPM氏がセットアップしたサーバ。そこで定時実行されている……はず。多分。きっと。
どうしてこんな曖昧な言い方になるかというと、サーバのセットアップ資料だとか構築時の資料だとか、そもそも設置の工程表だとか私には回ってきていないので確認しようがないんだよね、これが。情報足りないぞー。
なのでこうメールするしかなかった……なかったんだよ……。
『サイト側には問題ないようです。XXX(プログラムの名前)が正しく動作してファイルがアップロードできていればデータは反映されるはずです』
それに対する、そもそも自分のタスクだと全く認識できていない内容の返信(相変わらず部内メーリングリストはCcに入っている)内の驚きの一文がこちら『PJなんだからちゃんとしてください』
……えっ?
なんで私がちゃんと仕事してないことになってるの?(しかも部署の人全員が見れるメールでの「仕事してない」扱いである)
いやいやいやいや、えっ?
多分、他の人はわかってくれてる……わかってくれるはず……わかってくれる…よね…だめだ、胃が痛い。なんて返信していいかわからなかったので部長に電話して通訳を頼んだ。
部長からは『現場の方もトラブル続いて大変そうだからサポートお願い』と(PMの)フォローが入った。正直「は?」と思うも口には出さなかった。
PM氏は設置の担当・責任者のはずですが、自分が何をセットアップしたのかわかってないってことだし、それがどこに影響するプログラムなのかわかってないってことだし、今現場がトラブル続いてどうこうって問題じゃなくて、それ、どう考えても本人の準備不足と勉強不足と確認不足じゃないですか?と思ったけど口には出さなかった。はず。
そして、そんな人に『PJなんだからちゃんとしてださいこのっこさん』って部全体に向けて言われたのかと思うと納得がいかない。だめだ、考えたら負けだ胃に穴が開いてしまう……Slackで嘆いて慰められて気を取り直した。
その後、窘められたのかなんだか知らないが『私がプログラムのことをわかっていないのがいけないのですが…(中略)…サポートをお願いします。』とフォローするような、打って変わって穏やかなメールが届いた。
ところでこういう風に言葉なり物理的なりの暴力を振るって、その後「そんなつもりじゃなかった」「僕には君が必要なんだ」などと言って優しくする行為が家庭内で行われた場合、なんと呼称されるかご存じだろうか。
そう、DVである。私のPM氏への警戒心は急上昇したし、地を這っていた好感度はマイナスをぶっちぎって急降下した。

閑話~自分に責任がないことを謝るのって疲れる~

指示を受けて携帯番号をお客さんに知らせたが故に構築時期に電話が鳴るわ鳴るわ、日中開発作業どころではない。HPに関する問い合わせや指摘を受けて、過去のやり取りを掘り返して合意内容を再確認し、言われた内容が不具合かどうか、再現手順はなにかなどを検証し、外注先に作業依頼を投げて、作業が終わったら確認して、自分の確認がOKだったらお客さんに確認依頼を投げ、云々。
しかもこちらで何かを質問したら「その件についてはPMさんにお伝えしてると思うのですが」と不思議そうに言われることも度々あって、その度に「失礼しました、こちらの連絡体制の不備で申し訳ありません。もう一度お伺いしてもよろしいでしょうか」と謝る羽目になる。なんも聞いてない
HP関係だけでもこれなのに、その合間合間で追加の問い合わせも降ってくる。
「PMさんに連絡つかないからついでに聞いてもいいですか」
「PMさんに質問したんですがまだ回答がなくって」
「これはもしかしたらPMさんの担当かなとも思ったんですが、質問が」
PM氏は現地にいるし、私は自宅作業である。なぜ近い方がコミュニケーションが取れていないのだ。
その度に「ご迷惑をおかけします」だのなんだのと謝罪をして用件を聞き、PM氏からこちらへの情報提供がろくにされないので自分で資料をひっくり返したりなんだりと調査して「詳細については別途お知らせさせていただきますが、この件については~という流れで」みたいな説明をすることになる。
どうしてここまで部下が上司のことを詫びてフォローしなければいけないのか。必要な情報連携をしてくれていればもっとテキパキ回答もできるが、現地作業のあれこれは、何も回ってきていないのである。一応社内の資料を確認しているものの、現地で変更している可能性もあるから確実性に今一つ欠ける。そのことも正直に伝えて謝罪しつつの問い合わせ対応。
謝るのって疲れるのだ。しかも自分の監督不行き届きとかそういう理由もなく、ハッキリ言って私には責任がないことで謝るのってさらに疲れるのだ……こうして開発はまた遅れていく

なんで今更焦ってるの?知らなかったの?

頭痛と胃痛とお友達状態で2月になった。なんとこのタイミングで開発メンバがようやく増えたのである。やったね。ただしもう一人と同じく週4勤務で、残業Max1時間/日の制限つきだった。うーん……
上記のHPだのの対応で私がほとんど開発できなかったり、元からのメンバのお休みが重なったり、複数の既存バグが牙をむいたり、進捗は遅れを取り戻すどころか遅れる一方である。相変わらず進捗遅れを取り戻すためのアドバイスの類はない。
Q:納期の調整してるよね?してくれてるよね?アラート投げてたし、そもそも納期に間に合う要素が何一つとしてないんだから当然してるよね?ね?
A:してなかった。
訳が分からないよ。
システムのことを比較的よく知っている前任者が、その時点で判明していた仕様変更点を、テストなし・ドキュメント作成なしで作業時間を見積もって、納期ギリギリだったのである。
その後仕様調整に時間がかかって開発着手が2カ月遅れとかそういう状態だし、旧システム(他社製品)からのデータ移行を考えてテーブル構成とか全部見直したことによる全体的な改修が発生したし、開発するのは仕様とか勉強中の私(しかもこのシステム開発専任ではない)と派遣スタッフさん(休みがち)の2名体制とかいう状況で、間に合うだろうか? そんなわけがない。正の数の足し算だけをしていって答えがゼロだのマイナスだのになるか? ならない。
頭痛の存在と胃痛の存在と脳のオーバーヒート状態というか蓄積疲労というか、そんなものによる思考能力の低下っぷりにかなり苛立ちと危機感を覚えつつあったので、「絶対年度末で辞める」という決意を新たにした。総務の人に「就業規則的に退職届ってどれくらい前までに出すことになってますか」と探りを入れ、まあいざとなったら法律(二週間で退職可)が優先されるしね!と考えつつ、「断固として辞めます」と打診する。
なんかざわついてた。どうしてだろう?
「最後まで……」みたいな話もちらっと出そうだったが、NOとしか言いようがない。ごねた。私は聖人ではないので、自分の命と人生の方が大事である。ろくなサポートも得られないままで、これ以上こんな生活を続けてられるわけがない。というか、ここまで文句も言わずに働いただけでも私はだいぶ気が長いと思う。そうは思っていないだろうけど。
おそらく裏で色々あったんだろうが、ようやく営業さんが出てきて納期の交渉に当たったり、お客さんから「遅れてるならどうして去年の段階で相談していただけなかったのか」とごくごく真っ当な指摘をいただいたり、ようやく部長が「進捗状況どんな感じか詳しく教えてもらえる?」と私に確認し始めたりした。あと全社をあげて要員確保にあたるらしい。遅い
「このっこさんだけに全部任せていたのが悪かったけど他の案件のこともあって…」と言われたが、そもそも秋から私は「この開発どう考えてもやばいですよ」と言っていたし、「PMさんではこの案件回らないと思うんですが」とも言っていたし、年末の自宅勤務開始前に「年度末までにはどうにか終わるかと思います」と言ったのは、派遣スタッフさんが毎日出社できていて、私がHPなどの問い合わせ対応で全く開発できない日が出ることなく、結構な量の既存バグに悩まされることもなかった前提だった。途中経過は報告していた筈だが、なんでこの時期になってようやく「えっ終わらないの? やばいよやばいよ」みたいな反応なのか。手遅れになってから焦ってもどうしようもないのは当然のことではなかろうか。
「私は早めにアラート上げてましたけど、流しましたよね? 私が大げさだと思ったのか、まあなんとかなるだろう(根拠はない)と思ったのか知りませんが、他の案件が佳境に入る前に手を打たない選択肢を取ったのはそちらですよね? 忘れてるかもしれませんが、私、PJ内で唯一の平社員ですよ? 雇用の決定を下す権限とか他のPJメンバーをアサインする権限とか、そういうもの、まっっったくないんですよ?(まあ何故か派遣会社から人材紹介のメール私宛にも来てるけど)」と突っ込みたい。
この間にもPM氏から進捗と当月中に納品できる状態の機能について聞かれ、「今はこれこれこういう状態でこんな懸念があって、この機能はリリースできるような状態ではなくって……」のような正直なところを回答したら、『色々細かいこと書いてるけど、お客様の業務に影響が出ないようにするためにはどうしたらいいかを考えてくれ』という返信が来た。
お客さんのことを考えるならもっと早く人の話を聞いて対策考えてほしかったし、この段階でお客さんのことをいくら考えようと1日は24時間しかないし、ただでさえ二重チェックだのテストだのしてる時間がない中で一定以上の精度を保つためにも人間には休息が必要だし、派遣さんが休みの日は休みなんだよ」と言いたいのを堪えて頭を抱えるなどしている。
私は魔法使いかなにかなのか。タイムターナーでも持ってるのか。知らなかった。アバダ・ケダ……何も言ってないよ。

なにもしてないのにこわれました

営業さんの尽力などあってか、一次納品はデータの参照機能まででOK!ということになった。やったー。
その前にデータ移行準備という修羅場もありましたが、多分何とかなったよ……。(なお、データ移行も、データ構成とかシステムの仕様とか全く知らないのに担当になってしまった人からの問い合わせで結構時間を取られている。その人は悪くない……むしろ被害者で全く悪くないのだがしかし、正直言うと痛恨のタイムロス……)
進捗状況をPM氏に訊かれたので「開発はXX%くらい終わっていますが、ドキュメント作成とかテストとかしてないので実質はマイナスしてXX%くらいです」と回答したところ、PM氏がそれを客向けな言葉遣いに直しただけの状況報告メールを顧客に送って「なんでドキュメント作成とテストは…ってとこまで書くの」って頭を抱えましたが、大丈夫……ウンダイジョーブ……。
(それは一旦置いておいて)よーし、リリース準備頑張っちゃうぞー。そういえばIPアドレスの構成、年末近くに資料の最新版ですってCcメールが来てたけど、その後変更ないのかな?(その時来たファイル添付してPM氏にメールぽち)
Q:返信来ましたか?
A:来ませんでした
訳が分からないよ。
導入作業するにあたって、IPアドレスって大事な情報だよ……ね?
リモート接続サービスの設定が間に合って、サーバには一応直接接続ができる状態だったので、そこから確認はできた……できたけどさあ……。他のメールには返信してたのに、どうして私のメールには返信がなかったんですかね?返信の必要ないという判断だったの?んんんん?どうして?
そんなもやもやを胸に抱きながら、どうにかデモ版が入っていた環境にシステムの導入が終了しました。サーバの事前のセットアップ時どこに何をインストールしたとか、何も情報来てなかったけど、全部その場で確認という脳筋戦法で対応。
ちゃんとシステム起動したし、ログインなんかもできたので、DB接続もOK。ふいー良かった。リモート接続を切って、HP関連の問い合わせも落ち着いてきたし、これで開発に注力できると一安心。
3日後
データ移行担当の人「このっこさん、システムのURLってなんでしたっけ?」
私「http://~~ですよ」
データ移行担当の人「動かないみたいなんですけど」
私「えっ」
慌ててリモート接続すると本当に動かない。Apache「そんなアドレスないよ!」っていや、あるよ!3日前はあったよ!
システム自体のログは何も出ていない。
Apacheのログを調べると、なんかシステムが認識できていないっぽい。なぜだ……動作確認してから私サーバ全く触ってないよ……
はっ、これが噂の「なにもしてないのにこわれました」か!
とりあえずApacheを止めて既存の展開フォルダを削除してwarを再展開してみる。動かない。あれー?
warファイルをローカルに持ってきて動かしてみる。動く。あれー?
フォルダ構成もファイルも差分がない。
初心に戻ってログファイルをもう一回見直す。あれー?
日付がおかしいところがある。私が導入作業した翌日にWebサーバ再起動してるっぽい。
データ移行担当の人に聞いてみるも、作業に関係ないのでwebサーバは触っていないとのこと。ですよね。
ふと思いついてサーバ自体の再起動をしたかを聞いてみる。すると「PM氏にOfficeのインストールをしてもらったので、もしかしたらその時……?」
おっ何それ全然聞いてない。端末の再起動で何か消えたんじゃないかとさらにログを漁る。Spring設定ファイルにエラーがあるらしい。設定ファイルなんて変えてないぞ……
結論として、なぜか開発環境だとビルドエラーになる設定ファイルじゃないと本番環境でシステムが動かないらしい。3日前に動いていたのは、どこかにデモ版の設定ファイルのキャッシュか何かを持っていたと思われる。そして端末再起動で人知れずシステム動作を支えていたキャッシュはお亡くなりになったのだ……。
エラーが出る設定ファイルをデモ版のものに合わせて修正し、展開後のファイルに上書きすることで解決した。
翌朝が操作説明会だったので死ぬほど焦ったし、復旧が間に合って心底ほっとした。
同時にPM氏はサーバ再起動した後にどうしてシステムの稼働確認をしないんだろうと思った。
どうにか操作説明会は終わったらしい。PM氏は仕様も何もわからないので、急遽デモ版の使い方がわかる営業さんが説明役に抜擢されたようだ。が、説明会の感触とか結果とかフィードバックとかは詳細報告が来なかった。が、もういいや。私は開発でいっぱいいっぱいだ。

オウンゴールが私のバフだった……?

そんなこんなで登録機能周りの開発をどうにか終わらせ、バージョンアップの日である。
リリースの調整はPM氏がするとのことだったので、リリース内容と調整依頼をPM氏に送る。そうしたら候補の日を決めてくれと言うので、金曜日の業後を指定した。すると、今回はいいけどこれからはちゃんと時刻を決めてくれと言う。今までの経験からお客さんへの通達だけなら業後という指定で充分なのではないかと思いきや、なんか拘りがあるらしい。そして『他の人の作業の兼ね合いもあるので』とのこと。だが、そのシステム用のサーバで、私とデータ移行担当の人以外が何か作業するとは聞いていない。
なので、
・他の人の作業とはなにか
・サーバの設定変更などをする予定があるか
・Officeインストールとかサーバ再起動したとか聞いていなくて、先日のシステムが起動しなくなってた問題の原因特定に時間がかかったので、何か作業する時は情報共有してほしい
何か作業した後はシステムの稼働確認をしてほしい
・(何のために時刻まで必要かわからないし、派遣スタッフさんがいる間は仕様の確認とか調査とか、データ移行関係の問い合わせとか調査とか、派遣スタッフさんのコミット分の内容せめてざっと確認したりとかしないといけないので何時に落ち着いて導入準備できるかなんてわからないので)導入作業は24時で
とメールした。
20分もしないうちにPM氏から電話がかかってきた。数カ月ぶりということもあり、何かトラブルでもあったのかと電話に出る(この時点では電話がメールと関係あるとは思っていなかった)。
PM「さっきのメールだけどどういうこと?再起動が原因でシステムが動かなくなったってこと?」
私「経緯と原因については全体宛で報告メールを送らせていただいてますが……」
PM「いやだからさ、メールなんていちいち確認できないって言ってるじゃん」
私「(またそれか)それでは今簡単に説明させていただきますが、~というわけで再起動の際にキャッシュが消えてしまったのが原因で、」
PM「それって一般的な話じゃないよね、セキュリティパッチとか当てたら当然再起動するし、そんなことこっちにわからないよね」
私「そういう情報も事前にわかっていれば、調査の助けになったというところで、連絡をいただけれb」
PM「あのねえ、こっち忙しいんだよ、現場では色々なことが起きてるわけ。そんな連絡とかしてられるわけないよね。どうしていつもそうさあ」
ここら辺で聞いていられなくて切ってしまった。今までのPM氏の発言からすると大体「もうちょっとこっちのことも考えられないのか」とか「いつも自分のことばっかりで」とか言われるので、まあこの時も続く言葉は多分そういう感じだったんだと思う。そしてこの日の前後も私は2時3時に作業終了とかそんな状況だったのだが、それでも「こっち”は”忙しい」なんだなあ、とぼんやり思った。
一応、「すみませんこれ以上聞くの無理なので切ります」と断ったが、無意識に電話どころか電源を切ってしまった。かといって電源を入れた瞬間同じような電話がかかってくるかと思うと、電源が入れられない。入れる気にならない。問い合わせ電話とか来るかもしれないし、電源入れなきゃ……入れなきゃいけない……けど無理ー!!!これは無理ー!!
もう駄目だと思って部長と総務宛に『PM氏からこういう電話がかかってきて聞いてられなくて電話を切ってしまいました。電源も切ってしまっています。すみません』メールを送る。
うう、携帯…電源…これは流石に怒られるか……いやでもほんと無理…電話のことはいったん忘れて開発作業をするのだ……仕事……心を静めて仕事しよう……その前にSlackで泣き言を言おう……もうむりぃ
とかやってたらPM氏からメールが来た。相変わらずCc:部内メーリングリスト……かと思ったらそれに加えて営業の役員さんとか部長もCcに入ってる……ひぃ。
強烈なインパクトを放つ第一文『相変わらず自己中な発言が目立ちますが、もう少し全体を考えられませんか?』
ふえぇ、この人(私より一回り以上年上である)素面で正気でこんなメール書いてるのぉ……? 理解できないよぉ……っていうか情報共有の依頼したら自己中ってどういうことぉ……
作業時間が確定できないからどうしようもなく指定した導入作業24時については、
『もう少し常識的な時間帯で対応できませんか?元々業務後という希望だったはずですが、18時以降ではだめなのですか?何かあれば周りが対応しないといけなくなるという考慮はないのでしょうか?』って来たけど、だって業後(一般的には18時以降だろう)って言ったら正確な時間寄こせって言ったのPM氏である。私だってやること山積みだし、いつお急ぎ対応とか調査依頼入るかわからないし……というか、周りが対応って何?システム落ちてたの誰も気づいてなかったし何もしてなかったし、私が一人で頭抱えて復旧作業してたけど、周りって誰……どこにいるの……開発手伝って…手伝え。
Officeのインストールとか再起動とか聞いてないってところについては、
『(データ移行担当者)さんの要望でインストールしたのにその言い方はないでしょう。当然OS再起動等は発生しますが、それが影響したというのですか?OSの再起動したら動かなくなるなんてこちらも聞いてませんが、もしそうなら、それ自体アプリの環境としておかしくないですか?』って来たけど、いやね?くっそ古いレガシーシステムを動かす時はWindowsUpdateに慎重になるってわりと一般的な話だと思うんですよ。そうでなくてもWindowsUpdateで阿鼻叫喚になることって少なくないし、下手したら大手のWEBシステムだって「このバージョンにはアップデートしないでください」とか出ることあるし。というかアプリの環境としておかしいとか私に言われても困る。ライブラリとかろくに更新しないまま何年もろくにメンテされずに来たシステムだよ? こんなことになるなんて(引継ぎ・資料ろくになしでこのシステムに関わり始めて4か月目くらいでしかない)私も知らなかったし、だからこそシステムの復旧が大変で、できるだけ色々な情報が欲しかったんだよ。あと事前に聞いていなかったら何してもいいし、影響確認しなくていいっていうのか。それは流石に違わないか?責任感はどこだ。
……等々言いたいことは色々あったが、気力がわかない。ついでに部長から『今は助け合いが必要な時であって、仲たがいしている場合ではありません。今後のメールでの応酬はやめて下さい』というメールが来たので口を噤む。噤むけど「これが応酬に見えるのか、部長ももう(助けを求める相手として)駄目だな」と思って、Slackの皆さんが紹介してくれた退職代行の利用を真剣に考え始めた。
ついでに丁度総務から来た『大丈夫、退職届届いてるし受理してるし退職日も3月末日だよ』というメールに『ところで今日もCcでメールを送りましたが、私としてはPM氏の行動はもうパワハラ以外の何物でもないと思ってるし、以前も相談した割に会社で再発防止措置取ってくれていませんね。これが社内で”正当な指導”扱いだっていうなら深刻な見解の不一致ですし、外部の意見を仰ぐ必要もあるかなとも思ってます』とメールを送ってみる。
この時点で、ハッキリ言って私の中では「もしかして:弊社 常識 通じない」という認識だった。もういいや、残業代で退職代行代なんて余裕でお釣りがくる、週末申し込みだわーなんなら念のため知り合いに弁護士紹介してもらおうと思いながら(電話は切ったまま)仕事をしていた。
その日、上がる前の2月から入ったスタッフさんに一日完全に作業任せっぱなしになっていたことを謝罪したら「こっちは大丈夫です。メール見てますが、色々大変そうで……」とPM氏のメールに引いてる感じでちょっと気遣ってもらった。私の感覚は間違っていなかった。嬉しい。やっぱり外部の人から見るとおかしいんだなあ。
だがしかし、実はPM氏のこのメール、社内的にも盛大なオウンゴールだったらしい。そして会社もこれは流石にアレだと思う程度には常識が通じる存在だったらしい。
その日のうちに総務と部長それぞれから「PM氏から私への直接連絡が禁止になった」という連絡が来た。おまけに総務の人からは開発部の人間抜きでの面談のお誘いが来た。
おや……? かいしゃ の ようすが……?
「平日は仕事で一杯一杯なので、土曜日とかで良ければ……」と言ったところ、なんと即決。そのままその週の土曜日(習い事の関係でこの日は絶対休んでいる)に総務の人と顧問的立場のおじいちゃんと面談することになった。
そしてこの面談で他部署の元退職者の方から聞いてはいたが、総務は本当に話が通じると実感することになる。
まず、連絡禁止はガチだった。PM氏からメールとか電話とか何かあったらいつでも気にしないで総務の人に連絡してほしいと言われた。念のためPM氏の携帯電話を着信拒否するのもOKが出た。わお。同じPJで公認着信拒否って新しいね。
そして派遣スタッフさんがいない水曜日と土日は完全に休みになった。マジか。
そもそも働きすぎだし、負担減のための自宅勤務で負担が増えるばかりというのはとんでもないことだし、もう休みは決定で文句は言わせないと言ってくれた。そして別の支社に行ってしまっているせいで、本社に顔を出せずこんなことになっていると気づけなくて申し訳ないと謝ってくれた。あの勤務時間を見ていても何もしなかった総務のことも叱ったからとのこと。
そして頑張ってくれて感謝している、でもここまで一人で無理することはないし、仮に仕事が終わらなくてもそれは会社の責任だから心配しなくていい、といった当たり前と言えば当たり前の言葉をかけてくれた。当たり前なのだがしかし、頑張ってくれてるとか感謝してるとか、終わらなくても後は会社の責任だとか、初めて言われたのである。
認めていると言葉をかけることは人間関係において非常に重要な要素だ。部長が忙しいとか他案件も大変だとか、そういうことは察している。連絡がないのも仕方がないことなのだと察してはいるが、そういう言葉をやっぱりかけてほしいものなのだ。実際ここまでの対応で既に私は「ありがとうすきです」状態だった。
おまけに「有休使えそう?」と言われて苦笑いしていたら、なんと、使えなかった有休は買取してくれることになった。えっマジで。勤続年数的に退職金出ないので残業代が退職金だなと思っていたが、ちょっと増えた。「それが頑張ってくれたことへの誠意」だって……神か……(信仰への昇華)
そして本題。訊いたらこの急転直下の状況変化は「自己中メール」のおかげだった。元々、私に連絡取る時は慎重に、みたいな注意がされていたそうで、それにも関わらずの今回の一件。多分PM氏本人は自分の正当性を主張+私の身勝手さをアピールするために、営業の役員さんだの部長だの部内メーリングリストだのをCcに入れたのだが、本人の狙いとは逆方向にざわざわしてたらしい。総務の人には飛んでいなかったはずだが、(部長が?)転送したようだ。
「いや、あれはないよね、ないよ」と言われて、あっ常識通じるんだ……と思ったことをここにお詫びします。

とんとん拍子の退職手続き

派遣スタッフさん(一人目)が体調を崩されていた関係などで、やるやる詐欺の開発(兼引継ぎ方針)打ち合わせは延期延期でようやく先日実施されたらしい。
その結果、私と派遣スタッフさん達との開発関係のやり取りに利用していたSlackが禁止、代わりにメールへの移行令になったのが訳が分からないが、リアルタイムでやり取りできるチャットからタイムラグの発生するメールに移行することで貴重な時間を浪費したいのならば仕方ない。
単純な内容でもメールで、とのことなので、結果、メールの件数が増えるだけで内容把握が追いつかず、うっかり大切なメールが埋もれそうだと思うがそうしたいのならば仕方ない。
私と派遣スタッフさんは初めてのわりにSlackでうまくやり取りができていたと思うが、これがこの会社最初で最後のSlack使用例になりそうだ。なむなむ。
なお、私も久々に会社に行って引継ぎ打ち合わせに出るといった話になっていたが、どうもこの感じで行くと(タイムリミット的な意味で)それはなさそうだ。
本当はその打ち合わせ時に退職手続きを行う予定だったものの、その打ち合わせの予定が立たない。ということで先に総務の方からの打診で退職手続きを行うことになった。
おじいちゃんは「相変わらず遅くまでやってるみたいじゃない。いいから休んじゃいなよ」と唆してくれて、「まあ責任感強いからそんなことできないんだろうけどなあー」と笑っていた。
泣いても笑っても3月一杯で退職。あと10日ばかりで自由の身確定である。
4月になったら少しのんびりしてから就活を始めたい。

次回予告

退職エントリー第2弾、問題意識の生やし方編
エモくするぞー

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