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上阪徹著『職業、ブックライター。』

今年、筆者は「第7期 上阪徹のブックライター塾」の塾生として3月下旬から参加する。改めて、『職業、ブックライター。』の本を読んでの感想を書く。面白い点を2つに絞って紹介したい。

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面白いと思った点の1つ目は、「そうだよね!」と共感をもてる部分が多くあることだ。いちばん強く魅かれたのは、「子どもとはほとんど毎晩、一緒に食事をしている」というフレーズ。私は現在、二人目の子どもの育休中である。育休前の生活と大きく変わったことは、昼夜の食事をほとんど毎日作っていることだ。現在の仕事が教材編集ということもあり、クリエイティブなことをして、それが相手の役に立ったり、喜んだりしてもらえることが好きな性格なので、料理をして、子どもたちに「おいしい」と言ってもらえることにやりがいを感じる。育休中、上の子が保育園で一度も熱を出さなかったことも、改めて「食」の大切さに気づかされたよい機会だった。


他にも、「相場を理解すること、現場に行くこと」、「取材には、スーツを着て身だしなみや挨拶を大切にする」などは、改めて共感でき、もっと読み進めたいと思った。「共感」が「本の面白さ」につながるのだと思う。


2つ目は、「新しい考え方」で「やってみたい」と思わせてくれる点だ。
「共感」で読者を引き込んだあと、さらに「新しい考え方」を教えてくれる。本の中での「売れそうな本ではなく、いい本」、「その著者である必然性をもった本」を作ること、「文章力よりも素材を見つけてくる力」などの考え方は、私自身、わかっていたようで、曖昧な部分があった。実際、文章で書かれていると「なるほど、そういうことか」と読者のモヤモヤ感や言いたかったことを言い当ててくれている。


また、具体的に、「ハイアット東京のピークラウンジ」で企画を考えたりすること、仕事場の机の長さまで書いてあるところなどは、自分も実際にすぐ試せそうなのでよいと思った。


さらには、「ブックライターって面白そう、講座に申し込んでみよう!」という行動につなげてくれた。読者、ユーザのアクションを引き起こす作品こそ、優れているし、面白いのだとつくづく感じている。

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