入院5日目

5月24日(日)術後2日目。
手術から2日目は喜びと共に始まった。痛みが引いたのだ。
看護師さんの訪問ペースも少し減り、ガーゼ交換も、当初の剥がした瞬間から「うわぁ」というものから、随分浸潤が減っているようだ。
さらにいえば、なんとなく意識がはっきりしている。前日もいろいろ考えたり感じたりしていたつもりだが、全然違う。確実に視界も思考もクリアだ。
体内に回っていた麻酔が完全に切れたのだろう。
とはいえ、朝食はまだ無理だろうと朝食のアナウンスを無視していたら、看護師さんが持ってきてくれた。
改めてスケジュールを見直すと、2日目から流動食とある。
お盆に乗った器は3つ。重湯、お澄まし(具無し)、コンソメスープ(具無し)。ふたを開けるたびに虚無感が襲う。
別に空腹なわけでもない。
とりあえず一通り味見をして、ふたを閉じる。
もちろん誰が悪いわけでもない。ただ悲しいだけだ。
この日はお昼も重湯で、夜から五分粥になったが、状況は大きく変わらなかった。
朝食後、しばらくするとまたあの肩の辺りのピキーンという痛みが始まったので、看護師さんにロキソニンを出してもらう。飲んで20分もすると落ち着いてくる。
お腹の傷の痛みよりこちらの方が質が悪い。
「今日は日曜なので薬局が休みで無理ですが、明日、まとめて処方してもらえるようにしましょうか?」と言ってくれたので、ありがたくお願いする。
夜は眠れなくて困った。目が冴えるのは、1日ベッドでうだうだしていたせいか。消灯後も何度もトイレに行ってしまった。

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