上手にさよならするために
子どものころから貧乏性で、なかなかモノが捨てられない。
ダンシャリとか、トキメキとか、「二度と戻らない」といわれる整理法を何冊も読んだけれど、結局それを実践することはできなかった。
捨てられないなら、捨てなきゃいい。そう開き直ってみたものの、モノは容赦なくどんどん溜まって生活空間を脅かす。
モノと上手にサヨナラするには、どうしたらいいのだろう。
そもそも、なぜモノを捨てられないのか。わたしはたぶん、モノに対する執着が強すぎるのだと思う。気に入って買ったものはもちろん、大して気に入っていない物にも「自分のモノ」というだけで執着してしまう。
もしかしたらこれは、わたしが3人姉妹の末っ子に生まれたことに関係しているかもしれない。子どものころは、洋服をはじめいろんなものが「おさがり」だったから。はじめから「自分だけのモノ」として、わたしの手元にやって来たモノたちに、異常なまでの愛着を感じてしまう。
まず、この執着を手放さなければだめかもしれない。執着、執念、そんなドロドロしたものを断ち切るためには、モノと自分の関係を「いったん浄化する」ことが必要なんじゃないだろうか。では、どうやって浄化するか。
よく「塩」を使って浄化する、など耳にするけれど。せっかくこの場があるのだから、わたしは「書いてサヨナラする方法」を実験的にやってみたいと思う。失敗するかも知れないし、途中でやめてしまうかもしれないけれど。
というわけで、今日から「さよならリスト」始めます。
読んでいただきまして、ありがとうございました。
木野花志乃