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母方の祖父のことは少し覚えている。母に連れられて祖母の家に行くと、祖父もいた。わたしが覚…
団地の上階の共用廊下を歩いていたら、地上の通路を歩いている親子が見えた。若い父親と三歳く…
原因がわからない痛みが身体のあちこちに出現しつづけることに悩まされてきた。これまで「原因…
自分が本当は何をしたいのかがわからない。何をしている時が楽しいのだろう。 先日夫が「生ま…
現状、運動をしてもしなくても、痛みはある。今は首と頭に出ることが多い。痛みの内容そのもの…
歌会から帰ってくるといろんなことを考える。歌そのものについてもそうだし、参加者との対話に…
特養のヘルパーさんから、母が飴やゼリーを喜んで食べているという話を聞いたので、いろんな味の飴やゼリーを買い込んで持って行った。ヘルパーさんに預けておくと、おやつの時間に適宜出してくれるのだ。当時は日持ちのする食品なら持ち込み可というルールだった。新型コロナ以前の話である。 母が亡くなった翌朝、夫と駆けつけて、母と対面した。看取りの期間中、母がいた部屋は本人と家族だけの非常に静謐な空間だったのに、亡くなったとたんに、静かにではあるけれど、人がたくさん出入りして慌ただしい雰囲気に
母はわたしが小学校に上がるのを待ちかねていたように働きに出た。当時留守番をするこどもは「…
わたしの身体の中に小さい女の子がいる。その子はわたしが本当にしたいことが何か知っている。…
母の行動がときに常軌を逸していると感じられたことは折々あった。あるにはあったが、それをこ…
母はしょっちゅう部屋の模様替えをした。箪笥はここじゃない、机はこの向きじゃないとあちらこ…
こどもの頃、家に鏡台があった。縦長の三面鏡で、小柄な女性なら立ち姿も映せる大きさだった。…
そしてこの詩集で一番衝撃を受けたところを。 世の中や親に支配され虐げられて、いやだ、理不…
結婚を機に自分の姓を夫の姓に変えた。もとの姓から離れることにさほど抵抗はなかった。いろんな意味で早く生家から距離を置きたかったというのが本音だったように思う。 夫の親戚に、改姓後のわたしの名前とまったく同姓同名という人がいた。義理の叔母と言えばいいのだろうか、わたしから見ると夫の父の弟のお嫁さんに当たる人。ということはこの人もわたしと同様嫁いで来てこの名前になったのだなと思った。一人っ子だというところも、会ったことのないこの人に何とはなしに親しみを感じさせる共通点だった。