桜の記憶 40 石川真理子 2024年4月15日 08:30 桜の便りが青森にまで届いたそうですね。龍の国が薄紅色に染まる美しい季節このあまりにも特別な一瞬を私たちはどんなにか待っていたでしょう。恋い焦がれるように祈るように花弁がほどけていくのをあんなにも待ち焦がれたことがかつてあったでしょうか。喜びの色、微笑みの色、慈しみの色けれど私たちを包んでくれた桜は瞬く間に通り過ぎてしまう。わかっていてもせめてあと一日そう願わずにはいられない。あの日に戻ることが叶わないのならせめて花を追いかける旅をしたい。そんな想いとともに今年の桜は特別な記憶として私の中で生き続ける。写真:魚住心 ダウンロード copy #詩 #言葉 #桜 #言葉の力 40 みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。 記事をサポート