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納める~人生に必要な折目・節目・筋目

師走もなかばを過ぎて「○○納め」という言葉が聞こえるようになってきました。
いまは「仕事納め」くらいしか使われなくなったのでしょうか。いえ、それさえも使わない人が増えつつあるのかも知れません。
そうだとすれば、とても残念なことです。

何かを納めることは、節目をつくることに通じます。
人生は死を迎えるまで常に「途中経過」です。
それを、だらだらと何となく続けていくのか、それとも合間合間にとりあえず「ここまではこれでよし」とする節目を持つのか。
節目を持つことによって、気持ちの整理が少しはついて、新たな心で事に当たることも出来るでしょう。
どこでどんなふうに、どういうつもりで「節目」とするのか、
その判断は、「物事に対して折目正しくすること」「筋目を通すこと」を基準にするとよいのでしょう。

日本は季節のはっきりした国であり自然災害も多かった。
自然に対抗するのではなく、寄り添うことによって、生存発展の道を見いだしたのでしょう。
自然から多くを学ぶ中で、おのずから「節」を持つに至ったのだと思われます。

今日は今年最後のお茶のお稽古です。
お稽古納めということになります。

師匠に、この一年の感謝を込めて、お稽古に臨みます。

今年もあと十日。
どうぞ、佳き一日をお過ごしくださいますように。

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