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寂しさを抱きしめる

人生という名の大海原を征くのは
そもそも寂しいものではないだろうか。
だからこそ人は
誰かを求め、何かを探そうとするのではないだろうか。
なぜならそれが
自分の存在を確かめることに他ならないから。
誰かに認められて初めて
自分が存在しているとわかる。
何かを成すことによって
自分が確かに生きていると実感できる。
鏡がなければ自分を認識できないのと同じで
それは自然なことなんだ。
だから心に抱える寂しさを
そんなに否定したり
拒んだりしないで欲しい。
この寂しさが
どれだけ可能性を広げてくれるか知れないのだから。
埋めることのできない寂しさを
苦しみの中に恥じないで欲しい。
その寂しさはやがて
真心に変換されてゆくのだから。

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