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私たちを守る見えない存在とつながる。それが「祈り」ということ。

「終戦の日」への違和感

終戦の8月が訪れようとしています。
今年は戦後79年、沖縄返還から52年となります。
毎年、この時期になると戦争に関する情報がたくさん出ますが
その多くが核心からズレていると私は感じています。
たとえば、しばしば「反省」という言葉が使われますが、何を反省するのでしょう。
祈りを捧げていますが、どの方向にどのような祈りを捧げているのでしょう。
長年、武士道について研究してきた私は、それが先の大戦に複雑な影響を及ぼしていることに確信を抱きました。
けれどそれは、「意図的にアレンジされた」もので、ねじ曲げられた武士道だったのです。
英霊とは、明治期にねじ曲げられた武士道の、その歪みを引き受けて戦死した人たちと言うことができます。
そうである以上、ただ「感謝」の祈りだけでは不足としかいいようがありません。
また英霊は、なぜ自分たちは死ななければならなかったのか、そのことを今、生かされている私たちに理解して欲しいと願っています。
「そういうことだったのか」と私たちがきちんと理解し、そのうえで祈るとき、初めて心が通い合い、本当の慰霊と鎮魂になるのではないかと私は考えます。

背景を知ることが本当の祈りに繋がる


この会では、上記のような主旨を背景に行ったアーカイブ講座から、『明治陸軍編纂の日本戦史とは何か』『美濃部少佐と芙蓉部隊の物語』の2本をお届けしたうえで、当日はアメリカで発禁処分となった、ヘレン・ミアーズという女性ジャーナリストの貴重な記録『アメリカの鏡、日本』の内容や、今なお帰国がままならない海外戦地での戦死者についてのことなどお伝えしいたします。
そのうえで、ご参加くださった方々と、終戦の日に向けて祈りの時間を設けます。

戦争の話題は悲しみや痛みといった負の感情を伴うため、苦手な人も多いと思います。
けれど、そこに光を当てることなしに、癒しは起こりません。
御霊を癒やすことは、自分を癒やすことと同じです。

今なお日本をお守りくださっている方々に思いを寄せる時間を、ご一緒いただけたら幸いです。

○日程:2024年8月14日(水)
20時~21時30分
○参加費  5,500円(税込)
○内容
【アーカイブ講座プレゼント】
1.明治陸軍編纂の日本戦史とは何か
2.美濃部少佐と芙蓉部隊の物語
※できれば当日までにご視聴ください。
【当日の講座】
1.「被害者意識」ではわからない戦争の真実
2.「米国の不都合な真実」ヘレン・ミアーズ女史の『アメリカの鏡、日本』とは
3.私たちの使命は幸せに生きること
4.祈りの時間

※当日のご参加が叶わない場合は、アーカイブをご視聴いただけます。
祈りもご自身のタイミングで行っていただければ幸甚です。

2本のアーカイブ講座(会員価格6,000円相当)に当日の講座とサロンタイムを加えた大変お得な内容となっています。みなさまのご参加をお待ちしております。

●お申し込みはこちら

マリコアカデミィショップサイトへ

アーカイブ講座の内容


●明治陸軍編纂の日本戦史とは何か

明治十年頃から大正期にかけて、日本でも西洋に習って「戦史」を編纂しようという動きがありました。
しかし、その編纂においては、種々の問題があったのです。
太平洋戦争の敗因に深く関係しているとしか思えない明治陸軍編纂の「日本戦史」とは何か?経緯や影響を探ります。

●美濃部少佐と芙蓉部隊の物語

昭和20年3月から6月にかけての沖縄戦では、
特攻作戦が展開され、多くの若い命が青い海に散っていきました。

居並ぶ参謀が「もはや特攻作戦しかない」という空気をつくる中、
たった一人、「異議あり!」と立ち上がった若き少佐がいました。

それが、海軍の美濃部正少佐(29才)です。

戦時中、命令に逆らえば抗命罪となります。
ともすればその場で射殺ということにもなりかねません。
美濃部少佐は、それを承知の上で、命令拒否をしたのでした。

のみならず、どのような作戦を展開すれば良いのか
その作戦を実施するには、どのような訓練をすれば良いのか
誰も思いつかないような作戦計画を立て、実施したのです。
そして、その美濃部少佐をひたすら信じ切って
限界を超える攻撃を続けた、
二十歳前後の若き隊員たちもまた、尋常ではありません。

美濃部少佐を駆り立てたものは、何か。
なぜ芙蓉部隊は、限界突破できたのか。

私には、どうしても、美濃部少佐の限りない愛が
すべての原動力になったとしか思えないのです。
「命は鴻毛よりも軽し」といわれ
「潔く死ぬことが日本男子の本懐」とばかり諭され
「特攻は各自の意思に任せる」としながらも実は強制。

世界の戦史をみても
「死ね」という命令はありえない・・・

そうした中、美濃部少佐は、日本の将来を担う
若い隊員たちを守りたいと願いました。

「次の日本を背負うのは、我々ではない、
 二十歳前後の若い彼らだ」

若干29歳の美濃部少佐の想いです。

戦って散るだけが戦争なのでしょうか。
敗戦確実となった今、戦後日本において
今度は「復興」という不屈の戦いが待っていました。
私には、美濃部少佐がそこまで見越していたとしか思えません。

愛する故郷、日本を護るために
愛する部下には、生き残ってもらう必要があったのです。

今回、久しぶりに、美濃部少佐と芙蓉部隊のこと
そして、特攻作戦のことを、お伝えしたいと思いました。

かねてよりお伝えしているように、
私たちは今なお、英霊に守られています。

不安や恐れが生じるような大変化の時代にあって
2020年から始まったパンデミックは、私は「新手の戦争」だと見ています。
だからこそ、英霊は日本を守るために
今なお、眼には見えない戦いを繰り広げているのです。

そのもとで、私たちは
今日もこのようにして「ふだんの暮らし」を
することができています。

今、彼らの生き方を、美濃部少佐の覚悟を知ることは
私たちが、これからの大きな変化の波を
力強く生き抜いていく上で、非常に大きな意味があると
私は確信しています。

抗えば命を奪われかねないような状況の中で
それでもなお、信じるところを貫いていった。

この事実を、その覚悟の背景にあるものを
私は、もっともっと知っていただきたいのです。

私たちが、どんな力に守られているのか
どんな存在に守られているのか、それを知っていただきたい。

かつて、私たちと同じように、
家族があり友人があり、「明日がある」と信じていた人たちのことを。

戦争の話は苦手という人もいらっしゃることでしょう。
悲しく重い内容を、今は、聴くことができそうにないと思われるかも知れません。

実際、戦争を扱ったものは、落ち込むような内容が多いので
そう感じるのもやむを得ないと思います。

けれど、これだけは言えます。
私がお伝えする美濃部少佐と芙蓉部隊のことは衝撃になるとは思いますが
力と勇気にもなるはずです。

私にしか、語ることのできない内容です。

みなさんが、彼らの大きな愛を感じてくださったら・・・
それはまさしく
慰霊にほかなりません。

一人でも多くの人に、この願いが届きますように。

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みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。