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21-2 梅すだれ 肥後の国

日が昇りしばらくすると直忠がふんどし一丁の爺やを連れて来た。死体の処理をさせるために川で行水をしていた爺やに声をかけたんだそうだ。この寒いのによくも川の中にいたもんだと言われた爺やは雪解け水で身を清めると一年間元気に過ごせるのだと濡れた体で寒がりもせずに笑った。

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