冗談? 馬陰蔵相について。
馬陰蔵相、ホントにあるの!?
冗談なのか、ちょっと怖い話が内丹(仙道)にはあります。
小周天よりもさらに進んだ境地では「馬陰蔵相」というものになるという話があります。
馬陰蔵相というのは、男性のものが萎縮して身体内部に引っ込んだようになり生殖機能が失われる現象などと噂されています。なんか怖いです。笑
女性に関してこれに対応するのは「斬赤龍」という現象とされます。
ネット上で仙道について調べると「馬陰蔵が怖い。どうしたらいいんだ」なんていうオカルト男子の切実な書き込みが見つかったりします、笑。
単刀直入にいうと馬陰蔵相であれ斬赤龍であれ、真に受ける必要はないと思われます。
ただの迷信だと私は思っています。
これは性欲に煩わされなくなった境地を意味するという意見もあります。
以前通っていた内丹の流れをくむ気功教室では、馬陰蔵相といった話題は全く相手にもされていませんでした。
なんでこんな迷信が・・・。まずは練精化気
なんで馬陰蔵相になり生殖機能が失われるという話が生じたのかについていろいろと思うことはあります。
まず気功、内丹(仙道)の思想に、大ざっぱに言うと、親から受け継いだ元気、精力(先天の精・気・神)が、産まれて成長していくにつれて(後天の精・気・神として)消耗していくというのがあります。
内丹の実践においては、この後天において消耗されるというのが、特に性との関連で言及されることが多いです。
節制(禁欲)によって性の浪費を避け、練功によって気にかえる(練精化気)と言われています。
まずこのような思想が馬陰蔵の迷信に影響しているように思われます。
感覚的なこと
内丹の実践によって生じる感覚、印象も馬陰蔵の話に影響していると思われます。
この瞑想する人noteでは内丹(仙道)は生命エネルギーの関わる密教であるとしています。
このような実践においては、ある段階に達すると節制(禁欲)が容易になことがあります。
このnoteのチャクラ論においては、それはスワディシュターナ以上の段階だとしています。
印象として生命エネルギーが性の方へ流れにくくなるような感じがすることがあります。
下に向かうのではなく、上に向かうような感じもあります。
他にも独特な感覚を経験することもあります。
たとえば初期的なものでは会陰部、肛門・直腸付近、尾てい骨付近に熱感や振動感が生じて、その辺りの筋肉がピクピク痙攣したようになり、上に引き込まれるかのような感覚を体験することなどがあります。
以上述べたような思想や感覚の体験などが、馬陰蔵相で生殖機能が失われるという話の誕生の背景にあるように思われます。
「一日千秋」とか「白髪三千丈」みたいなノリでの昔の人の大げさな表現が今に伝わっているだけなのかもしれません。
でもひょっとしたら...... あくまで噂話だけれども......
基本的には機能が失われるという意味での馬陰蔵相は迷信だと考えています。
しかし非常に高い段階では、これに近い状態になるという真偽不明の噂話を耳にしたことがあります。小周天よりももっとずっと高い段階です。
長期に渡って性を断って修練して非常に高い境地に達した場合に、廃用性萎縮に加えて内分泌、神経生理の働きの変化もあり、実際に馬陰蔵になるという話です。
さらに、こうなると頭髪と眉毛以外の体毛が抜け落ちて生えなくなり、若返り現象も生じるなんていうトンデモ話です。
ホントかよ、、。
信じる、信じないはあなたしだいです! 笑