見出し画像

告白をした日

こんにちは、本日から日記を初めていこうと思います。
春らしく暖かい爽やかな天気で良い気分なので
少し前に起こったことを本日は書きたいと思います。


僕は村上と言います、26歳のフリーターです。
今恋をしています。

実はある女性に告白をしました。

中学校からの同級生でとても可愛らしい方で、
10年以上ずっと片想いです。
その彼女を勇気を出して公園に呼び出してみました。

会うのは卒業式以来です。
少し雑談をした後、意を決して告白をしました。
言葉は無駄を省きシンプルに、だが想いは伝わるように。
僕は彼女を前にしてこう言いました。

「中学の頃から付き合って下さい、好きでした」

自分の発言に対する、処理が追いつきません。
緊張のあまり、言葉の前後を間違えてしまい
タイムパラドックスの指示をしてしまいました。

彼女は数秒沈黙し、返事をくれました。

「絶対に嫌、本当に無理。」

それはそうだ
恐らく ”中学の頃から付き合って下さい” という発言が原因だ。
身勝手に過去を改変しようとする発言に対する拒否感と嫌悪感だろう。
タイムパラドックスは絶対に起こしてはならない。
さすがはSFアニメ大国、ドラえもん教育が行き届いている我々世代であれば当たり前の返答だった。

もちろん過去には遡れないし、発言したことは無かった事にはならない。

日本には「自分の口から垂れたヨダレは再び口には戻らない」的なことわざがある。

とんでもないことをしてしまった。
後悔がのしかかる。
夢であって欲しいとそう願った。

次の瞬間目が覚めた。夢だった。
今までにない安堵感だった。
悪夢を見たせいで額や首、背中がびっしょりと汗で濡れていた。

お尻から太ももは上半身の比じゃないぐらいビショビショに濡れていた。
汗じゃない何か、何かが違う感じがした。
嫌な予感ってやつだ。

お漏らしだった。

恥ずかしい?いいや。まったくもってそんな事はない。
公に言ってないだけで大人はみんなしてる。
そんな訳ないって?
嘘をつくな汚い大人め。恥を知れ。

俺は布団を手洗いし、天気がいいのでベランダに干した。

火曜日の朝、快晴
僕の尿臭は春風に乗って
あなたの元へ届くでしょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?