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携帯電話は穴の中

携帯電話を持っている男の子がいました。

ある日のこと、男の子は携帯電話を持って散歩に出かけました。だいぶ歩いたので疲れた男の子は、丘の上で一休みすることにしました。携帯を見ようとポケットから取り出すと、手を滑らせて、携帯は丘をずりずりすべって、穴の中に落ちてしまいました。すると穴の中から笑い声が聞こえてきました。 そしてしばらくたつと笑い声はしなくなり、代わりにドドーンガシャーンとうるさい音がしてきました。男の子は耳をふさいで家に帰りました。そして、またあの笑い声が聞きたいので、お母さんのいらなくなった携帯をもらいました。そしてまたあの穴の中に入れました。すると、またあの笑い声が聞こえてきました。でもまたしばらくすると笑い声はしなくなり、ドドーンガシャーンと音が聞こえてきました。もう一度あの笑い声が聞きたいのですが、もう携帯がありません。男の子は穴の中に入って行きました。すると男の人が工事をしています。話をきくと、地下鉄を作っているのでした。あの笑い声は、携帯で面白い動画を見ていたのでした。そして携帯電話をくれたお礼に地下鉄ができたら電車を運転さしてくれることになりました。男の子は電車が好きだったので大喜びでした。男の子はこのことを帰ってお母さんに話しました。それを聞いていたいじわるな男の子は、自分も電車を運転したかったので、お母さんの携帯を盗んできて穴の中に放り投げました。そして自分も入りましたが、携帯が男の人にあたったので男の人からも、お母さんからも、とても怒られました。