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マウンティング・バイバイ(082)

こんにちは、紺野うみです。

たとえばSNSでも、人は誰かと意見を交換できる場所があれば、自分のそれと相手のそれを無意識に比較しているものかもしれません。

自分と相手の意見が異なっていたときに、相手の方が魅力的で納得できる意見を持っていれば、自分もそれを参考にものを考えるようになりますよね。

でも、自分の方持っている意見の方が「素晴らしい」「正しい」などと考えると、それを使って自分を相手よりも「優位」に立たせようとしてしまう人もいます。

大切なのは、意見の違いをぶつけ合うことではありません。

「異なる」ことに寛容でいられる人が増えていけば、世の中はもう少しだけ平和になるのでしょう……。


自分を認めさせるために相手を貶めない

自分の方が人よりも偉いんだぞと、どうしても認めさせたい人はいます。

それは、自分の価値を何かしらの形で実感したいから、だと言えるでしょう。

人にすごいと言われたい。思われたい。

誰だって、そういう欲求や感情を少なからず持っているものですが、それを満たすためには必ず相手を貶める必要があるわけではありません。

自分の存在を意味あるものにしたいなら、相手を攻撃したり打ち負かしたりするのではなく、「個の意見」を個のものとして大切にすべきなのです。

最近は「マウンティング○○」などという言葉も耳にするようになりましたが、きっとそういったトラブルが表に出やすくなったのだと思います。

人の上に乗っかって勝利宣言をしなくても、あなたはあなたらしく、誰かは誰からしく、自分の領域を守りながら生きていけるのが一番です。


異なるものを活かしあう

この時代は、「言葉」だけを通じて人とわたり合うことができるWebの世界が大きな力を持っています。

つまり、自分の心次第で他人と意見が違った場合に、言葉を使った殴り合いが容易にできてしまうという危険が、いつだって隣り合わせなのです。

たとえあなたに敵意がなくても、急に知らない人から言われもなく殴られるようなことだってあり得ますよね。

でも、私はそんなときこそ「敵意のかわし方」や「異なる意見を侵し合わない方法」を学ぶチャンスでもあると思っています。

人の個性や意見は、多様であるからこそ、人が集まるほどに可能性を無限に生み出すことができます。

異なるものを排除していくことしか考えなければ、自分もいつか誰かに排除される可能性を認めてしまうことになる。

多様なものを持ち寄った、多様な人間が集まるからこそ、人の考えも深く広くなっていくはずですから。


マウンティングにさよならを

あなたの思想と違う意見を見つけても、それがあなたの人生や生活を脅かしていない限りは、戦わなくていいんです。

心がざわついたり不快になったりするときは、一刻も早く距離を取って、自分の心やペースを守り抜きましょう。

相手の心に馬乗りになって殴ってみても、あなたにメリットは生まれません。

恨みを買ったり、自分も攻撃される理由になったりするだけです。

一時的に虚栄心は満たされるかもしれませんが、それは自分を助けてくれるものではないし、人を追い込む可能性も秘めています。

価値ある議論なら、冷静な心で、思いやりを持ってやりましょう。

人が人と一緒に生きていくための在り方を、こんな時代だからこそ学んでいかなくては。

心のマウンティングに、さよならを。


紺野うみ

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