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魂の修行(022)

こんにちは、紺野うみです。

この世には、格差もあれば理不尽もあり、汚れたことも、悪と呼ばれるものもある。

綺麗な場所や心だけで、できている世界ではありません。

生きていれば、きっと嫌でもそれを実感させられる瞬間は多くて。

私たちは人や社会など、この世界に対して期待したいけれどしすぎてはいけないというジレンマに、いつだって苛まれている気がします。

でも、目に見える世界に対して、傷ついたりガッカリしたり、絶望しそうなときは……こんなことを考えてみませんか?

あなたの魂と心と体を守るために、たとえどんな世界にいたとしても、私たちは自分の内側から「希望」の灯りを見つけていかなくてはいけません。

今日は、暗い話の多い今だからこそ、大切な心の話を。


天国で学ぶには限界がある

この世がどうしようもないな、人間って本当に仕方ないな、みたいに思う瞬間ってありますよね。

でも、よくよく考えてみると私たちは、こういう世界を生きているからこそ「学び」「成長」ができているって思うんです。

これはあくまでも、私がイメージしているだけなんですけど……。(押しつけているわけではないので、フーンと聞き流してくださいね!)

向こうの世界には「魂のレベル」でランク分けがあって、同じレベルの人同士が暮らしているので、たとえばみんな同じくらい「いい人」が集っているんじゃないかなと。

でも、そういう人同士でいれば、当然その世界には「平和」しか存在しないわけです。

そうすると、「痛み」や「苦しみ」があるからこそ得られる学びには、なかなか出会えませんよね。

そう。いわゆる「天国」という場所では、魂が新たなことを学ぶのには、「限界」があるんじゃないでしょうか?

もちろん魂のレベルが低めの人同士が集まる、ちょっと不穏な世界も、もしかしたらあるのかもしれません。

でも、そういう人同士でいつまでもいつまでも互いを傷つけあっていても、「愛情」を知るチャンスはない。

そういった意味でも、そんな場所でも当然「成長」は難しいわけです。

私は思うんですよね……だからこそ、そんな「いろんな魂がごちゃまぜ」になりうる「この世」というものがあるんじゃないかなって。

この世には、善い人も悪い人もいろんな人がいて、幸せや喜びばかりじゃなく、苦しみや痛みや哀しみも存在するのは「あえて」なんです。


どうしようもないものから「心」を守る

「ふざけるな!」
「けしからん!」
「お前のせいだろ!」
「どうしてくれるんだ!」

世の中や人や環境、状況に対して恨みつらみを言うのは、とても簡単なことです。

受けた痛みや苦しみ、心の不安や苛立ちを、そのまま外に出してしまえばいいだけですから。

でも、重要な問題は「それだけ」やったとしても、状況は何一つ変わらないということ。

そればかりか、そんな恨み言ばかりを心に持ち続けていたら、心は荒んで汚れてしまいます。

それなら「ひどいもの」なんて、世の中に腐るほどあるんだ、と理解して、それらから心を守る努力をしていきましょう。

その先にするべきことは、「それなら、今、私はどうするべき?」という、問いかけ。

そして、自らの心で感じ、頭で考えて、そして行動することです。

世の中にあるものを安易に信じすぎたり、外からもらった情報を鵜呑みにしたり、周囲と口をそろえて文句を言うだけだったり。

そんなことは、何も考えなくたってできること。

「人間」の魂がやる領域じゃないような気がします。


人が人である理由

私たちは「何のため」に、今この世界にいるのか、ということを考えてみませんか。

口をそろえるくらいなら、足並みをそろえていきたい。

「自分さえよければ」「今さえ乗り切れれば」は、もういい加減にやめたいですよね。それが、人間にできる「状況打破」への第一歩ですから。

まずは、自分が感じたり考えたりすることを、サボってはいけないのだと思います。

世の中にあふれている「どうしようもないこと」「仕方のない人」からは、しっかりと心を守りましょう。

そして、それらから一刻も早く「学び」を得ることです。

いいですか?

どうしようもないものは、この世からなくなることは決してないんです。

こんな世の中においても、自分の魂はしっかりと守り抜きませんか?

人生は、いつかは終わる、ホームステイです。

この世でいかに学び、そして魂を磨いて、それを持ち帰るか。

困難が目の前にあるときほど、それは試されているんですよ。


紺野うみ

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