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睡眠時無呼吸症候群と認知症(チェックリストあり)

睡眠不足が認知症の原因になります。

眠いと頭がぼーっとして、判断力が弱くなったり、理解力が悪くなる経験は、多くの人があると思います。

でもその詳細まで知っている人は少ないと思うので、解説してみましょう。

睡眠が認知症に影響する経緯は次の通りです。

①脳細胞の間の空間が睡眠中に膨らみ、そこをカルシウムイオンやマグネシウムイオンが通過する これにはアミロイド(アルツハイマー病の原因)などを洗い流す役割がある
②よく睡眠をとることで、体内に発生するアミロイドの量が減る
③睡眠中は何も食べないので空腹状態になり、インスリンの働きを良くする
④睡眠中、脳細胞は損傷した細胞をリサイクルする働きを活性化する(自食作用)
⑤成長ホルモンは睡眠中に増加し、細胞を修復し、新しい脳細胞を産生する

良質な睡眠にはこれだけのメリットがあります。

これを知ると、睡眠不足によって認知機能が損なわれるということは想像に難くありません。

さらに、睡眠不足は肥満、糖尿病、心血管疾患のリスクを高めることにもつながるけど、これらの疾患等はそれ自体がアルツハイマー病のリスクファクターになります。

また、睡眠不足によって糖や脂肪、その他不健康な食品を食べたくなってしまうと言われています。

適度な睡眠時間は1日7時間以上と言われているけど、ここにも落とし穴があります。

毎日ちゃんと7~8時間、布団に入って目を閉じる習慣を持っていたとしても、十分な睡眠に至っていない可能性があります。

その原因が、「睡眠時無呼吸症候群」。
若い人でも多いです。

これがあると、7時間以上横になっていても、半覚醒状態で揺さぶられ、①~⑤に必要な睡眠の質が保たれない傾向にあります。

これだけのリスクがあるにも関わらず、睡眠時無呼吸がある方のほとんどがその診断を受けていません。

検査方法としては、病院で一晩過ごすか、自宅で検査できる装置を使うかがありますが、これには数万~数十万円かかります。

睡眠の質を測定するアプリやスマートウォッチなどは無料か安価で使えますが、あくまで病院受診するかどうかの参考程度にしかなりません。

睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いのは、
✔いびきがある
✔中年以上の男性
✔太りすぎの人
✔首が短く太い人
✔日中慢性的に疲れている人

いずれかに該当する方は、病院に相談することをオススメします。

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