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ジャズもボサノバも伴奏するならフルアコ?エレガット?

デュオ編成の時、ギターでジャズやボサノバの伴奏をしようと思ったら、ジャズならフルアコ。ボサノバならガットギター(現実的にはエレガット)を使用するのが一般的と思います。

一度のステージでジャズかボサノバどちらかしか演奏しないのなら問題ありません。フルアコかエレガットどちらかだけ持参して、フルアコならアンプから、エレガットならラインから鳴らせば良いだけです。

しかし、ジャズもボサノバもどちらも演奏するとなると大変です。フルアコとエレガットというとても嵩張るギターを2本持参しなきゃならないし、上記の様にセッティングもまるで互換性がありません。足元はケーブル類でゴチャゴチャになります。

となるとフルアコかエレガットどちらかで、ジャズもボサノバも両方演奏出来ないか?となります。

①エレガットでジャズも演奏するのか?

②フルアコでボサノバも演奏するのか?

どちらも出来なくはないと思います。
貴方ならどちらを選びますか?

①の場合。
ナイロン弦はピック弾きには適さないので、ジャズギターの代表的な伴奏フレーズである"4つ切り"はピックでやる事は困難です。やはり指弾きで、ジョーパスさんの様にコードトーンとベースラインを交互に弾くようなスタイルが良いと思います。しかし音色はどうしてもフルアコとは異なります。

②の場合。
スチール弦はナイロン弦に比べて細くて硬いので、指弾きは爪に普段がかかります。ボサノバの伴奏みたいなコード弾きならあまり問題ないですが、ナイロン弦しか弾かないなら、ある程度爪は伸ばした方が良いと思います。
しかしスチール弦も同じ弾き方をするなら爪は指先から2mm程度しか伸ばさない方が良いと思います。要するにナイロン弦なら爪がある方が良いけど、スチール弦なら爪は伸ばさない方が良いという事です。
あと、各弦の音量バランスもナイロンとスチールでは違う気がします。ナイロンだと丁度いいのに、スチールだと高音弦或いは低音弦の音が目立ち過ぎるとか。
あとはピック弾きと指弾きの音量バランスも重要な問題です。ピックで4つ切りの時は音が大きいのでヴォリューム抑え気味ですが、そのままボサノバを指弾きすると小さ過ぎる。その逆もまたあります。

要するに①と②のどちらを選んでもそれぞれにメリット、デメリットは存在するので、各々のプレイヤーが何を重視し何を捨てるか?によって判断なさる事かと思います。結局。

僕ですか?
今までは何でもエレガットで対応していましたけど、最近はフルアコに移行しています。理由としてはやはり、フルアコの音が好き。フルアコの見た目が好き。ギターはアンプで鳴らしたい。子供の頃からエレキ弾きだった。等の理由が挙げられます。

要するにフルアコの方が好きなんです。
最終的にはそれに尽きると思います。

最近海外のプレイリストに複数入ってる僕らのインストジャズボッサアルバムです。


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