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「芸術性」と「売れる事」どっちが大事?

タイトルがそのまんま今回のテーマです。
もちろん両立できればそれが一番良いです。
万々歳でハッピーエンドです。
しかし世の中はそんなに甘くないのが常。
諸行無常の響きありです。
良くわかりませんけど。

僕はたまたま音楽をやっていますが、これって絵画でも文学でも映画でもあらゆる世界で共通の話だと思います。

とある有名ミュージシャンはこう言っています。

「音楽やるなら売れなきゃ意味ないじゃん!」

またとある有名ミュージシャンはこう言っています。

「もっと自分の音楽を追求すれば良かった」

どっちが正しいのでしょう?

もちろん僕にはわかりません。

しかしいくつか言える事があります。

売れる方が大事という人は、実際に売れている人がほとんどだろうし、芸術性が大事という人は、あまり売れていない人が多いでしょう。

これではあまり説得力がありません。何故なら「売れる事」と「芸術性」のどちらが大事か?という議論から、自身の現在の境遇に対する自己弁護の様な形にすり替わる可能性があるからです。

ですからもの凄く売れて巨万の富を築いている人が…

「結局のところお金では何も満たされない。極貧の中に身を置いてでも芸術性を追求すべきだと思う」

と言えば説得力は増すでしょう。
或いは経済的に困窮している人が…

「いくら芸術性だなんて言っても儲からなければ話にならない。売れる事こそ大切だ」

と言っても同様の説得力を持つでしょう。

しかし現実には、売れている人は所得だけでなく社会的地位も獲得しているので、その発言に影響力があり、またその支持者も多いでしょう。
一方無名な人の発言は、影響力はほぼないので世間から注目されません。

という事は「売れる方が大事」に票が集まるかな、と僕は思います。

しかし僕の最も敬愛する音楽家坂本龍一さんは、その書籍の中でこんな内容のお言葉を残されています。

「自分はお金や地位や女性に目が眩んでしまったので本物の芸術家とは言えない」

正確な文章ではありませんし、どの本に書いてあったのかも(何冊かざっくり読み直してみたけれど)不明です。でも僕の記憶の中では確かこんな内容だったと思います。

この発言から少なくとも「売れる事」だけが絶対的な正解とは言い切れないと思います。

あなたは「芸術性」と「売れる事」どっちが大事だと思いますか?

〜本日のお勧め〜



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