見出し画像

1999年のフランス映画の話

パトリス・ルコント監督の99年公開のフランス映画「橋の上の娘」をご覧になった事ありますか?

ダニエル・オートゥイユとヴァネッサ・パラディ主演のモノクロ映画です。

ヴァネッサ・パラディと言えば僕ぐらいの世代だと、レニー・クラヴィッツがプロデュースしたアルバムとか、be my babyのシングルとか、2人の交際ゴシップ等が印象的でした。その後ジョニー・デップさんと長年内縁関係になり、子供も授かったんですよね?確か。

一方、ダニエル・オートゥイユに関しては正直、そんなに知識はありません。王妃マルゴくらいしか存じ上げておりません、

とにかくそんなお二人が主演したこの映画は、特筆すべき点がいくつかあります。

まずモノクロ映画だという事。99年公開ですが、まぁ現代のモノクロ映画です。決してカラー映像が普及する前の作品ではありません。

僕はモノクロの映像は大好きですが、だからと言ってクラシックムービーは現代の感覚からすると、ちょっと間延びして退屈だと感じる事も少なく有りません。

ですが、この映画は"現代のモノクロ映画"なのです。(99年公開ですけど)だからストーリー展開は現代的です。

例えるならクラシックカーの美しいボディの中身は最新エンジンのカスタムカーみたいなものです。

こうなると僕の大好物となります。

あともう一つは役柄の設定です。主演の一人ダニエル・オートゥイユ演じるのは"ナイフ投げ芸人"です。コレはなかなか思いつかない設定ですよね?

内容に関してはネタバレしちゃうので触れませんが、このダニエル演じる"ナイフ投げ芸人"とヴァネッサ演じる"美しい的"の2人が移動サーカスと一緒に旅をする中で色々な出来事が起きるという感じです。

これは独創的な設定かな?と思います。パトリス・ルコント監督の映像美は相変わらず素晴らしく、ナイフ投げのシーンは、マリアンヌ・フェイスフルの暗示的な歌声も効果的で、ある意味エロティシズムの暗喩と解釈出来ます。

とてもヨーロッパ的で大人の映画です。僕はあまりに気に入って思わずDVDも買っちゃいました。

僕、こんな曲を作っている人です。
(因みにこれは"橋の上の娘"をモチーフに作った曲でタイトルもそのまま"knife"です)



私の創作活動の対価としてサポート頂けましたら、今後の活動資金とさせていただきます。皆様よろしくお願い申し上げます。