長岡大橋

長岡には長岡の名を関した橋がある。長岡大橋という橋だ。

ただこの橋が一番偉いというわけではなく、雰囲気的には長岡大橋より南にある大手大橋の方が道幅も広くきれいでえらい感じがする。

長岡駅のあたりに昔お城があったらしいが、大手大橋はたぶんそこの大手門から伸びてる通りの流れにあるんだと思う。

ここが長岡のメインの通りだったという威厳を感じる。

それに対して長岡大橋はただの道という感じでしかない。ものすごく地味だ。


通勤の時はこの長岡大橋を渡って職場に向かう。

職場が決まり、家が決まる時に歩いていけるのは確認したし、現に先月まで歩いて職場に通っていたのだが、今は毎日自動車通勤している。

今は外を歩くにもなかなかいい時期で、橋の上は風も気持ちが良い。梅雨入りしたにも関わらず、ここ数日は毎日晴れている。

にも関わらず自動車を通勤している。

4月頭のまだ肌寒い時期は結構辛かった日もあったし、雨の強い日は車で行った日もあった。

いつか暖かくなったら気持ちよく歩いて行けると思ったのに。


理由は2つある。

ひとつはカラスの糞害がすごいこと。

橋の歩道の上にとまり木のようにたくさんの電灯がならんでおり、歩道もさして広くないため、カラスが電灯に止まりその下にものすごい量の糞が溜まっている。

電灯がかなり高い位置にあるため、風で流れて電灯の下は広範囲に渡って糞まみれになる。

カラスの中にはあまり消化によくないものを食べている個体もいるらしく、謎の木の実のようなものの種の塊が糞と一緒に落ちていてグロテスクだった。

暖かくなるにつれて糞の量は増していった。


もうひとつはスズメバチだ。

オオスズメバチではないもののなんだか羽音の大きいスズメバチが橋の岸側の近くで活動していて、何度か出くわしたため怖くなった。

同僚によると橋の反対の岸にもスズメバチがいるらしい。

橋の付け根はスズメバチにとって理想的な環境なのかもしれない。


そういうわけで車通勤をしている。

こういう野生動物の生育状況にも予め注意しておくのが移住の際は重要だなと思った。

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