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受託会社を自社の作業員として取引先に隠蔽すると事故ります

これはよくあるのですが、自社プロダクトを取引先に導入する時など、社内で技術者がおらず、開発会社に一任してるケースです。

何が問題なのか?

それはスケジュールの言い分が狂うのと
些細なやりとりにさえ伝言ゲームが発生するからです。

再委任先に任せてるということは、窓口は自社のはずで、上からも下からも橋渡しをする羽目になります。

これはとても宜しくなく、些細な事でも
レスポンスが遅れますし、問題が起きた際に、双方かなり苦しい言い訳になります。

実際に起きた例

これは弊社でも以前起こりましたが、弊社の存在が、顧客の取引先様に隠蔽されていたことが原因で発生しました。

顧客と取引先とのあいだで、仕様の変更がなされたのと、当初よりもデータのあり方などの条件が悪く、また取引先様からの資料の連携が遅れたなどが重なり起きた事案です。

弊社としては、泣く泣く頑張るより他は無いのですが、かなり工数的に割損を受けたために、次回以降のオーダーにはかなり安全策を設けることが余儀なくされました。
これはもったいないコストアップと言えます。

また開発会社の皆さんとしてもぞんざいに扱われては、親切にする気もなくなり、最終的にはフェードアウトの方針をとらざるを得なくなるのです。
これでは誰もハッピーにはなりません。

可能な限り、ビジネスパートナーの存在をきちんと告げましょう

わざわざ内製ですべて完結してるとは言わず、正直に話した方が絶対の得です。
告げていれば、技術的な話はそこで完結され、スケジュール感も調整出来るはずなのです。
何より事故が起きた時の責任範囲の棲み分けもできます。
隠蔽すると、全て顧客様が責任を負うことになり、開発会社と揉めたにせよ、最後には一番被害を受けるのです。
もし開発会社に自社プロダクトを任せていたのであれば、管理すら出来なくなり、事業としては取り返しのつかない打撃を受けます。

既存システムの引取りの金額は作るくらい高くつく

まず開発会社A社が制作して納品したプロダクトを、こことトラブルが起きて付き合いを辞めざるを得なく、新しく開発会社B社を探すとします。

残念ながら、なかなか見つかりません。。。
その間、システムのトラブル対応は出来ず、拡張もできません。何なら停止して復帰しない可能性もあり、大きな機会損失となります。

ブランディングにさえ影響を及ぼす

そうして、自社プロダクトのイメージ、つまり企業ブランドに傷がつきます。
今の時代、噂はすぐ広まりますので、この傷は致命傷になりえます。

そしてやっとの思いで、開発会社Bを見つけたとします。
しかし、その提示額に驚くはずです。
なぜ、こんなに高いのだと。

システムといっても使っている技術、作り方、作法、これは開発会社によって全然違います。
他社システムを引き取るというのは、開発会社にはリスクなのです。
例えるなら、時限爆弾を解除する気持ちです。
また開発会社の社員としてもモチベは良くないので離職に繋がる危険もあり、ぶっちゃけ受けたくないのです。
そうなると金額面でカバーするしかないのです。

横のつながりにも注意

自社プロダクトとなると、取引先となるペルソナは大体同様のお客様です。
一度大きなトラブルを起こすと、横のつながりで次なる取引先候補にさえ、悪い噂が広まるのです。

こうなってくると、事業ブランディングはもはや失敗です。

いかがですか?
少しの変なプライドにより会社体裁をつくろうとした結果が、このような致命的損害になるのです。

ビジネスパートナーの存在を隠すことは、デメリットが遥かに勝りますよね。

なので、弊社、株式会社マイムとしましては
なるべくお伝えすることをオススメしています。

もちろん諸事情あり、そうもいかないケースもあるのですが、あまり良い思いをしたことはありませんね。。。

これから自社プロダクトを売り出す企業様は、内製でせめて管理するくらいできる技術者を配置するか、ビジネスパートナーと事前に取り決めルールをしっかりするなど
しておかないと、自社の良いように扱おうとしては、いつか必ずしっぺ返しにあいます。

せっかく多額を投じた事業を無駄にしないように、この事を心掛けてみてください!

同様の事例でお悩みの方も、一度ご相談だけでもお声がけくだされば
内製化に向けて微力ながら知見を共有できますので、ぜひお気軽にどうぞ!



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