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空き家を借りた話

島へUターンするにあたり、実家に住む…という選択肢も無くはなかったのですが、

・中心部から車で1時間程かかる
・旦那が人見知りで実家住みだと爆発しそう(←)

などの理由から、やや中心部に家を借りたいなぁ、と考えていました。

1.物件探し

探し始めたのは、移住予定の半年ほど前からです。

普通に考えれば、不動産サイトから賃貸物件を探して…ですが、インターネット検索では新上五島町内の物件は一件も見つかりません/(^o^)\

町内にある不動産業者にも連絡してみましたが、

「アパートもあるにはあるけど、転勤の教師が後任で入ったり、知人の紹介ですぐ埋まってしまう。あとは個人で貸アパートされてるところもあるみたいですが…」

とのこと。
島に戻らないつもりで長崎に出てきた私、そんなコネがあるはずもなく、賃貸物件は厳しそう…


ということで次に当たったのは町が運営する移住促進サイト

https://kami510.com/

役場が仲介となって、空き家を貸したい町民と、借りたい移住者を繋いでくれます。

不動産サイトとはいかないまでも、間取りや外観、内観などの写真が掲載され、それなりに情報を得ることができました。
しかも、一軒家で家賃5万〜2万5千円など、長崎市内では破格の物件ばかり!

これは利用しない手はない!ということで、空き家を借りる方向で検討することに。

2.空き家を見に行こう


とはいえ、写真だけではわからない事も多いので、役場の担当課に電話して、内見させてもらうことにしました。

ただ、連絡してわかったのですが、役場はあくまで仲介。
私たちの場合、

私⇄役場担当者⇄管理人さん・所有者さん

という構図で連絡していました。
(島で管理をしている人と所有者さんも別だった)

とりあえず、我々・役場担当者・管理人、3者の都合を合わせ、内見。

その時に、
・実は駐車場がある
・リフォーム自由(なんなら壁壊しても良い)
・いくつか残っている家財道具がある
・湯船が小さい
・雨戸がボロボロ
・台所の床が白くなっている(カビ?)

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など、ウェブページの情報だけではわからなかったことがたくさん判明しました。


内見後の私(このままでも住めなくはないけど、快適に住むにはちょっと改修したいなぁ…)

事前に調べて、移住者が空き家バンクを利用する場合、不用品の処分や改修には補助金が出ることもわかっていたので、改修欲がむくむく…

でも、どれぐらいかかるものか、一般的な相場も島での相場もわからず、補助金にも上限があることを考えると、即決はできませんでした。


そこで、叔父さんの同級生の大工さんにお願いして、改修の見積もりをしてもらう事に。
正直ズルいお願いでしたが、再び役場担当者さんへ「借りるか決める前にもう一度内見、見積もりをさせて欲しい」と連絡。
快く対応してくださったTさん、ありがとうございました…!


そして後日、再び島へ。
この時も我々・役場担当者・管理人さんが立ち合い。さらにそこへ大工さん、そして「俺らも見たい」と叔父さんと父親までついてきて、めちゃくちゃ大所帯になりました(恥)

ともあれ、大工さんに必要な改修と、絶対ではないものの希望する改修箇所を見てもらい、後日、見積もりをもらうことに。


この時、役場担当者Tさんと、
・見積もり後に、借りるかどうか連絡すること
・検討中や改修中には「お試し住宅」という制度が利用できること
を話しました。
(お試し住宅については別記事にて。)


そして、見積もりをもらった結果…
補助金利用で、予算の範囲内!


よし、改修をお願いして、
空き家を借りよう!!!

三度、役場担当者へ連絡。借りる意思を伝え、
そこでようやく、空き家所有者の方と繋いでもらいました。

その後は主に所有者さんと我々、個人同士での契約になるとのことで、
(役場は仲介と補助、所有者が高齢の場合などに契約も代行したりする)

所有者さん個人で作成してもらった契約書にサインして、鍵を手渡ししてもらい、具体的に家財道具の処分や駐車場の管理、土地の範囲、賃料の受け渡し方法などのやりとりを、我々⇄所有者さんとで行いました。


素人同士ではありますが、ここまでは特に問題なく、空き家を借りることができています。

3.空き家を借りたメリット

良かったのは、

・役場担当者が親切で、2度も内見させてくれたこと
・改修に補助金がでること

・知り合いに地元の大工さんがいて、島相場の見積もりを迅速に出してくれたこと

賃貸の改修を借り主がやるというのも不思議な話かも知れませんが、それだけ家賃も安いですし、なにより自分達の好きなようにして良いことにメリットはあると思っています。

空き家を借りてDIYなんて、夢が広がるじゃないですか!?(やったことないけど!)

いよいよ引っ越しの日も近づいてきました。
さて、ここから島生活がはじまります!