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さようなら、BL

部屋にたった一つある本棚がいっぱいになった。娘の絵本と私の本を一緒に収納していたのだが、限界がやってきた。収まりきらない。
新しい本棚を買うことも検討したが、まずは収納している本を見直すことにした。
とはいっても、私の所有する本や漫画は少なく50冊もない。

昔はカラーボックスを大量に購入し、本や漫画を収納していた頃からしたら、3分の1以下に減った。

改めて見直すと不思議と昔のような所有し続けたいという気持ちが薄れていることに気付いた。

また読みたくなったら?

オタクな私が囁くが、電子版でいつでも買えるから大丈夫だとミニマリストな私が返していた。

大好きでファンレターまで出した、あるBL小説のシリーズものも最新刊で幸せな話を読んだら、満足して手放すことにした。

ファンレター出すくらい好きだったのにも関わらずだ。今でも好きな気持ちはある。きっと思い出し、しみじみするときがくるだろう。それでも手放すことを選んだ。

BL漫画は、すべて本棚から無くなった。あれだけBLコーナーを徘徊して、買い漁っていたのに。今でも好きな気持ちはある(2回目)だが、いま、私の部屋にある本棚には必要ないと判断して、紙袋に入れた。

まぁ、電子版では娘には決して読ませられないBL漫画を購入しているから、根は変わってはいない。ただ所有することをやめただけだ。

本と漫画は紙袋にまとめて、BOOKOFFに売りに行った。

本棚には、スペースが出来た。手元に残した本や漫画をみて、頷く。清々しい気持ちになった。厳選に厳選を重ねて残った本と漫画は今の私にとって、必要なものだとわかる。

残した本や漫画については、また後日、書きたい。

手放して、BLの存在がいてくれて良かったなぁと思った。BLが私にとって癒しだったし、このジャンルを通じて、共通の友人に出会うことも出来た。日々の楽しみであり、糧だった。

売った金額はたった1800円程度。
だが、私が得てきたものは、それ以上だった。

所有をやめたことで、私にとってのBLの価値が分かった。

だから、私は本屋に行くと癖のようにBLコーナーを徘徊するだろう。

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