恋愛・婚活では、アプローチ数を増やさなければ成功できない

既に有識者が指摘していることではあるが、非モテ男子を非モテたらしめている理由の1つに「女性に対するアプローチの数が少な過ぎる」という問題がある。本稿では、アプローチ数が少ないことの何が問題なのか?非モテ理系男子に分かりやすく解説したい(笑)。

意中の異性にアプローチするとなると、そのアウトカムは「付き合う」か「付き合わない」の、非常にざっくり言うとベルヌーイ試行だと仮定できる。この仮定に添えば、例えば n 人の女性にアプローチして付き合える人数 X の確率分布は二項分布になり、その期待値 E(X)=np (※ pは1回の試行が成功する確率)と近似できる…という話だ。

さてこの p (=アプローチの成功確率)なのだが、一体何パーセントぐらいだろう?(コイントスのように)アウトカムは2つしかないのだから、確率は0.5だろ!と信じたくなるが、現実の値は我々の想像より低い。仮に p=0.1 とするなら、1人の女性と付き合うために10人の女性にアプローチする必要がある。つまり9人にはフラれてしまうのだ。もし p=0.05 なら20人である。

重要なのは、この p は告白の成功確率ではない、という点だ。世の男性は概ね3-4回デートした上で女性に告白することが多い。3-4回もデートするという時点で女性側が男性にそれなりに興味を持っている。当然1-2回のデート以降に関係が進展しなくなった女性もいる訳で、そうした女性には告白する段階まで辿りつかない。こうした女性も含めた総アプローチ数が p の分母なので、当然告白の成功確率よりは低い値となる。

こうした理解は、非モテ男子に重要な視座を与えてくれる。例えば、婚活で複数の異性に同時並行でアプローチすることに抵抗感を感じる恋愛初心者は多い。しかし↑を理解し、一定期間(例えば1年間)で成婚しなければいけないことを考慮すれば、1人ずつ丁寧にアプローチしたい!とか悠長なことを言ってる場合じゃないことを理解できる。また1人の異性にフラれたからといって、半年〜1年も落ち込んでいる場合じゃない。数をこなさなければいけないのだから、さっさと気持ちを切り替えて、次の異性にアプローチしなければならない。さもないとあなたは年老いて、男性でも30代後半にもなれば若い女性とマッチする確率が下がってしまう(つまり p が更に低下する)。

↑を理解すると、よく少年漫画等で描かれている恋愛パターンは罪作りであることに気づける。偶然出会った1人の女性に恋に落ちて、彼女に年単位で片想いを続けたところ、ひょんなきっかけで女性が振り向いてくれた!めでたしめでたし…的なパターンは、現実の婚活では存在しない。オクテのあなたが意中の女性に長期間にわたって想いを寄せても、あなたの恋愛感情に全く気づかれないか、逆にキモチワルがられて、下手するとストーカー扱いされる。フラれて、落ち込んで、立ち直るまでにどれくらいの年月が経っているのやら…

余談だが、意中の女性に拒絶されたからと言って、自分は価値が低い人間だとか悲嘆に暮れる必要はない、と筆者は思っている。相手があなたの魅力に気づいてなかっただけかもしれない。また好みのタイプは人それぞれ異なるので、あなたみたいな男性がタイプじゃなかっただけかもしれない。恋愛とあなたの存在価値とか自己肯定感を結びつけるのは好ましくないと思う。失恋レジリエンスを高めて、転んでも速やかに立ち上がって欲しいと願っている。

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