22歳のとき、漠然と結婚したかった。
22歳のとき、私は大学4年生で
当時漠然とした虚しさを感じていたのを覚えている。
当時の私は曖昧な恋愛を繰り返していて、付き合っても長続きしないし、
「恋人」とは名前ばかりの関係で
心のつながりを感じられない恋愛ばかりだった。
そんな最中、私が常に考えていたことがある。
「誰でもいいから結婚してほしい」。
当時の私にとって結婚というのは
「恋愛」からの逃げ道だった。
もう恋愛で辛い思いもしたくないし、
元カノに嫉妬したくもないし
次はいつ会えるんだろう?
私のこと本当に好きなのかな?
と、不安な思いを抱えたくなかった。
漠然と、結婚というのは
上記のようなネガティブな感情から解き放たれて
一生愛を注いでくれる人がいて
心理的安定が保たれていて
まるで温泉に浸かっているような、
穏やかでゆるやかな日々が待っているものだと思っていた。
だから、当時の私は
好きな人がいて
その人と一生一緒にいたいから結婚したいとかではなく
恋愛から逃げるためのツール
自分の心の安定を保つためのツール
「独身」というレッテルから逃げるためのツール
として、結婚を考えてた節があると思う。
だから、「誰でもいいから結婚してほしかった」。
とても自分勝手な理由だったと思う。
あれから5年。
漠然と結婚したかった22歳の私は
25歳で結婚し、
今は旦那さんと幸せに暮らしている。
でもこれは自動的に手に入った幸せではないなと思う。
22歳まで自分勝手で
辛いことから逃げることばかり考えてた自分が
23歳で意識改革し
このままじゃだめだと気づき
内省の日々。
この幸せは、23歳の意識改革がないと
手に入ってなかったと思う。
というのも、結婚しても逃げたくなるイベントは当然発生するからだ。
お金のことや
将来設計のこと
家族のこと
都度話し合わないといけないし、
それが楽しくて穏やかなものかというとそうでもない。
時にはぶつかることもあるし、
向き合うことすら嫌になることもある。
でもきっと結婚=家族になるということは
逃げ出したいこともひっくるめて一緒にいるという覚悟を持つこと。
そう考えると、嫌になったらすぐ離れられる
「恋愛」というのはそれはそれで気楽で穏やかなものだったかもなとも思う。
これはどちらがいい悪いという話ではなく、
自分がどんな状況でも、
何歳になっても、
逃げたいことは発生するし
毎日が幸せで穏やかとは限らないこと。
でもそんな日々さえ受け入れる覚悟を持てれば
不安定ではない
安定的な幸せを手に入れることにもつながるんだと思う。
こうして恋愛や結婚を俯瞰して見れるようになったのも、22歳の時の私が
たくさん虚しい恋愛を経験してきたから。
ただ楽しい、甘いだけの感情を味わわなくてよかった。
あの時の自分にありがとうと伝えたい。
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