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エンジニアも悪くない。

Konitaroです。
今日、noteをふと眺めていると1つの記事が目につきました。

僕はnoteの記事ではあまり触れたことはないのですが、システムエンジニアをしています。とあるアパレル会社の社内システムエンジニア、社内で活動するシステムエンジニア、です。
あえてエンジニア繋がりとして社内システムエンジニアと最初は表記しましたが、社内SEと書いた方がなじみがあるかたが多いかも、と思いましたので以後は社内SEと表記します。

正直に言ってしまうと、システムエンジニアを辞めたいと思ったときは多々あります。新卒で初めて入社した会社で社内SEの職についてから今日までの20年以上、色んな会社を転々としながらも結局社内SEとして働いてます。
普段このnoteでは、イラストの話、芝居の話、音楽の話、色々としていますが、それもこれもシステムエンジニアの仕事内容について触れたくない思いがあります。
それでもこの仕事を20年以上続けてきて、今もまだその職に就いているということはやはり適職なのかも知れません。

なので、これを機会にシステムエンジニアの職に就くまで、そして就いてから今日までのことを振り返ってみたいと思います。

これを読んで、システムエンジニアも悪くないと思ってくれる人が一人でも増えればいいな、と思います。

★パソコンとの出会い★

僕がパソコンに出会ったのは小学生のころ、確か4年生くらいのころだと思います。
当時同じクラスだったK君の家で触れました。
確か…NECのPC-8001だったかと思います。当時は雑誌にゲームのプログラムが載っていて、それを自分で打ち込んでゲームをしていました。最初にしたパソコンのゲームは、当時K君が雑誌を見て入力した空手ゲームだったと思います。
今では想像がつかないかも知れませんが、四角いカーソルで人間を表現し、戦うのです。
シンプルだけど、ものすごい衝撃で心動かされとてもワクワクしたのを覚えています。

今こそ媒体は色々あれど、当時はカセットテープにプログラムやゲームが保存されていて、段々と技術が発達していきフロッピーディスクを見たときの衝撃は忘れられません。
初めて自分のパソコンを持ったのはPC-9801で、3.5インチフロッピーを搭載したモデルでした。

★漠然とした将来★

それから一気に飛びますが、僕は工業高等専門学校、いわゆる高専に入学し、情報工学コースを選びます。
それでもまだその当時は将来については漠然としていて、明確な目標なく5年間を過ごしました。
常にギリギリの成績で毎年進級はしていったものの、将来システムエンジニアになりたいとは正直思っていませんでした。

★今に続く選択★

無事なんとか高専を卒業し、とある重電機器メーカーに新卒として入社しました。そこで自ら希望して配属された情報システム部門で、社内SEとして歩み始めることになります。
配属希望は3つまで記入できたのですが、電気関係は全く苦手でしたので、情報システム部門一択で熱い思いを記入することで希望が通りました。
ここで違う部署に入っていたら…いまのシステムエンジニアとしてのキャリアはなかったでしょう。

★社内SEは楽ではない★

転職サイトでもよく書かれていますが、社内SEは比較的楽だと思われていることが多いようで、社内SEに転職したい人が多いと聞きます。
転職サイトでも求人は少なく、あってもすぐに決まってしまいます。

そのあたり、一体どうなのでしょうか?
僕は社内SEという立場では4社経験しています。
それぞれの会社でそれぞれのやり方があるのですが、言えることは…

社内SEは楽ではない

ということです。
仕事内容については、常に何かしらの問い合わせがあり、大きなシステムトラブルを避けるため、日々のシステム運用があります。
その上で新規の開発やプロジェクトを進めていきます。
今は僕はシステム部という明確な部署ではなく、管理部門として働いているので、開発以外の業務も兼務しています。
システムトラブルがあったときに浴びせられる言葉も、社内の人間ということで、時に容赦ないこともあります。怒鳴られたこと、罵声を浴びせられたことも正直あります。うまく対応できずにキレられたこともあります。

かなり、昔の記事ではありますが、今でもこのイメージがあるってあるのかなぁなんて思ったりします。
さすがにここまでのイメージはもうない、かな。

★エンジニアでよかった★

最初に新卒で入った会社では12年近く情報システム部門の一員として、システムエンジニアとして働きました。
もう亡くなってしまいましたが、配属当時の課長がとても僕のことを気に入ってくれてセミナーなど色々を受講させてもらうことで当時としては流行りの技術、これから伸びるだろう技術を学ばせてもらいました。

そしてこれらの技術を身に付けながら大規模なシステムから小規模なシステムまで担当しました。正直なところ、当時は…今もですが、システムを構築したりプログラムを組むことにはあまり喜びは見出していません。
ただ、自分が開発したシステムを使ってもらって喜んでもらえたとき、パソコンでの困りごとを解決してあげたときのユーザーからの感謝の言葉をもらうことが、僕にとってのシステムエンジニアとしての喜びです。

最初の重電機器メーカーでも今のアパレル会社でもそうですが、自社商品や自社製品の設計・企画をする人がメインとなる業種なので、社内システムエンジニアはあくまでもそれらを支える仕事です。
正常に稼働して当たり前、トラブルがあったら怒られる、という役回りでもあり、なかなか成果が見いだせない部分も担当している業務によってはあるかも知れません。
でも、その陰の努力を見てくれている人は必ずいるもので、ふとしたときに感謝の言葉をかけられると、全社で表彰されるよりも嬉しいものです。
経験年数を積み重ねることで社内での人脈も広がりました。
会社の規模や性質によっては同じ様にはいかないのかも知れませんが、あくまでも僕の場合、です。

それからその会社を退職してから、しばらく転々としましたが、最初の会社で経験した以上の仕事の楽しさはありませんでした。
そして今の会社に行き着き、一人情報システム部としてその会社では初の社内にいるシステムエンジニアとして、困りごとを色々と解決してきました。そこで改めてエンジニアも悪くないって思えた気がします。
そして、その会社は色々とあって一度退職したものの、同じシステムエンジニアとして戻ってきて欲しいと言われ戻って、トータル10年近く働き続けている、ということは、なんやかんやいっても社内SEも仕事が性に合っているのかも知れません。

イラストやコミックエッセイの仕事を生業にしたい、という想いはまだくすぶっています。そう思って、その道を目指そうかと思うと、そのタイミングで社内システムエンジニアとしての喜びを感じる出来事やプロジェクトを担当することが多いので、神様がそのように導いてくれているのかも知れませんね。

エンジニアとして働いていること、この職に就いたこと、いずれも後悔はなく、むしろ良かったと感じることが増えました。これらの経験から得たものは自分にとってはかなり大きく、今の糧となっています。

これからも、自分の組み上げたシステムの向こうには利用者がいることを常に頭に置いて、これからもシステムエンジニアとして働いていきたいと思います。

#エンジニアでよかった

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