ありそうでない蕎麦の話
立ち食いそばや安いチェーン店の蕎麦が好きでたまに食べる。
その中で某蕎麦チェーン店の蕎麦は、なんとなく店ごとに味が違う気がしていた。
まあ、店ごとに調理している人やバイトの練度的なものもあるのかな?と思っていた。
しかし、先日少し遠出した時、乗換駅で入ったそのチェーンの蕎麦をみて驚いた。麺の表面に手打ちそばに見られるような蕎麦の粒が見えたのだ。わたしが知っているその店の蕎麦は粒が見えない均一の色のいかにもセントラルキッチンで作った麺。という感じだったのでこれは衝撃だった。
もしかしてこの店はフランチャイズ店とかで特殊なのかな?と思い、隙をみてカウンターのおばさんに聞いてみた。(幸い平日の昼間だったので忙しくもなさそうだった)
「この店のそばって、他の〇〇(チェーンの名前)と違うんですか?」
おばさんは「ああ」という感じで以下のことを教えてくれた。
〇〇の麺は基本店で作られている
その土地の水に合わせたり店主の好みや天候で蕎麦と小麦粉の比率も変わるし、種類もちがう。
本社に粉を注文すると好きなものを届けてくれる
均一の色のいかにもチェーンな麺は、チェーンっぽい味を求める人が多いだろうというその店の店主の判断
どうやらこの店の蕎麦は他の〇〇に比べて割と異質なので、こういう質問をちょくちょく受けるらしく、おばさんの語り口はなめらかだった。
聞いていて、あまりの効率の悪さにチェーンとは…?と思った。特に店舗ごとのこだわりを売りにしているわけでもないのに…しかし、そういう見えないこだわりがあるから〇〇は長年愛されているのかなあと思ったりもした。
以上、蕎麦チェーンに行って全く他店と変わらない味を食べていて、思いついた嘘の話でした。
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