だい

出会いの効果で健康に!?

皆さんは、「PPK」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。

「ピンピンコロリ」という意味で、信州の小さな村からこの考え方が広まりました。

健康でピンピン元気に長生きをして、最期は、まわりになるべく迷惑をかけず、コロリと死を迎えようという運動です。

PPKを実践する上で、オキシトシンの分泌が関与しているのではないかと考えられています。

オキシトシンは、女性の出産に関係するホルモンとして知られています。

オキシトシンが発見されたのは1906年のことです。

脳内の視床下部という場所で、主に産生されます。

オキシトシンの効能が判明するにつれ、妊産婦以外の女性や、男性の脳内にも、オキシトシンの存在することが分かっています。

近年、オキシトシンに注目が集まり、「お母さんのホルモン」以外の、多彩な作用について、たくさんの報告がなされるています。

オキシトシンには『抗ストレス作用』があり、ストレスの大本である”CRF”の産生をへらすと考えられています。

つまり、「オキシトシンにはストレスをおさえる作用がある」のです。

ストレスから生じる多くの症状・疾患を改善できるということです。

◆抗ストレス作用
「血圧を下げる」「血糖値を下げる」「下痢・食欲不振・過敏性大腸炎などの胃腸障害の改善」「ストレス性便秘の改善」「免疫力アップ(カゼなどをひきにくくなる)」
◆自律神経調節作用
「自律神経のバランスの乱れから生じる不定愁訴の改善」

そして、オキシトシンは人と交わることで産生が高まり、社交性も高まります。

互いに交流が深まれば、さらに、その分泌は”活性化”されます。

「思いやり」や「愛」がオキシトシンを生み、高まった「信頼関係」、「社交性」が、オキシトシンの分泌をさらに高め、より協調性のある家族、地域が創造されます。

同時に、個人個人の体内で高まったオキシトシンの分泌が、ストレス反応を軽減させ、個々の健康に繋がります。

1人ひとりが他者を想うとき、それは明らかに自身の健康にもつながります。

まずはあなたをじっと見守ってくれている大きな存在を感じ、その存在と話すことができ、そして、その存在から思いやりを実感できれば、オキシトシンの分泌が始まり、関係性を構築することでより高まっていきます。

こうして、いったんオキシトシンの産生が高まれば、あなたのストレス反応は確実に軽減し、不安も解消できるでしょう。

そして、あなたが発するオキシトシンの力によって、新たな交流が始まる可能性もあります。

出会いがオキシトシンを生み、オキシトシンが人を健康に、かつ、幸せにしてくれるのです。

インターネットが発達し、SNSでの交流は容易になりました。

しかし、原理はリアルな人と人の世界です。

便利さを追求するが故に、大切なものを忘れたり、失ったりするかもしれません。

今一度、立ち止まって出会いに目を向けてみてはいかがでしょうか。


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