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おじいこ

先週になりますが、実家の父が亡くなりました。

うちの父はちょっと変わっていて、
眞子様の表現を借りれば、「夢追い人」でした。

若いときは仕事でロンドンに3年住んでいました。
私が奇抜な格好をしていると眉をしかめていました。

母がいなかったら、
たぶんうちの家族は崩壊していたでしょう。

夫として、
父親としては、
本当にダメな人だったと思います。

ただ、祖父としては本当に素晴らしかった。
こんなに孫に慕われているおじいちゃんもいなかったでしょう。
それくらい、うちの娘たちは父が大好きでした。

我が家での呼び名は「おじいこ」。
イチコが命名して、母は「おばあこ」。

数年前に大げんかをしてしまって、
コロナもあったし、
私だけ実家には足が遠のいていました。

受験が終わり合格証書を持って
数年ぶりに実家を訪れたときには、
それはそれは痩せていて。
7月下旬まではそれでも元気でいましたが、
8月に入り救急車で運ばれること3回。
最後に入院して3週間ほどで亡くなってしまいました。

コロナで入院中は会えなかったけど、
危篤になった3日間は家族でゆっくり会えました。
初日は、
「イチコが春期の成績がすごく良かったんだよ〜」と声をかけると、
グッド!と指で示してくれたり、
「ニコの矢が的に初めて当たったんだよ」と言うと驚いていたり。

でも、だんだん意識レベルが下がってしまって、
最期はイチコと私と家族で見送りました。

危篤の3日は泣き通しだったし、
葬儀も済んだから
死というものは頭で理解できているんだけど、
感覚的にまだおじいこから電話が鳴りそうな気がします。
そして、夜はなんとなく眠れない、、、。

受験が始める前に電話が来たときに
「イチコは慶應でニコは早稲田だろう?」と予言していて、
まだ受ける前だったから本当に驚きました。
でも、それは予言のようで、結局現実にそうなりました。

入学式の写真見せられてよかった。
きっと天国で義父にも報告してくれているかな。

おじいこ、今までありがとう。




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