参議院議員 小西洋之

千葉県選挙区、元総務省・経産省課長補佐。脳卒中の一級障がい者の父親の21年の介護経験か…

参議院議員 小西洋之

千葉県選挙区、元総務省・経産省課長補佐。脳卒中の一級障がい者の父親の21年の介護経験から、医療法医療計画の改革、循環器基本法制定などに取り組む。原発事故の風評被害救済の「千葉モデル」、房総台風での二千名の自衛隊ブルーシート部隊創設を実施。著書「いじめ防止対策推進法の解説と具体策」

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日本のマスメディアの問題について

以下の投稿は、2023年5月28日に私のツイッターで行ったものの再掲です。https://twitter.com/konishihiroyuki/status/1662765770370330626 同年3月29日に既に一年以上続いていた衆院憲法審査会の「毎週開催」の中で、現行の憲法規定を蹂躙し(=違憲の解釈)、立憲主義に反する空前の暴論が繰り返されていたことをオフレコ会見の中で根拠を持って批判した私に対し、産経新聞やフジテレビなどが切り取り発言で攻撃し、さらに、それに対す

    • 不可能となった衆院憲法審の「議員任期の延長改憲」 ~毎週開催の暴論を打破した参院憲法審の論戦~

       衆院の憲法審査会は、先に閉会した通常国会においても、改憲ありきの毎週開催を重ねました(計15回)。衆参には50以上の委員会がありますが、毎週開催が定例化しているのは衆院憲法審のみです。  昨年の通常国会以降、延べ36回の開催を行う中で、改憲5会派(自民、維新、公明、国民民主、有志の会)は国会議員の任期延長改憲に狙いを定めてきました。  しかし、この議員任期の延長改憲は、今国会で事実上不可能なものとなりました。そしてそれは、参院憲法審の立憲会派の論戦の力によって実現された

      • もはや憲法論議とは言えない衆院憲法審の毎週開催

        2021年11月の総選挙以降、衆議院の憲法審査会では「毎週開催」が恒常化しています。 しかし、そこでの改憲派の議論の内容はもはや憲法論議とは言えないレベルの代物になっています。 去る5月11日の衆院審査会の議題は「参院の緊急集会の集中討議」でした。 しかし、改憲5会派はこれまで同様に、緊急集会の制度を自分たちの議員任期の延長改憲に都合のいいように曲解した憲法と立憲主義に明確に違反する主張(※)を繰り広げました。 (※ 文末の「ご参考」をご覧下さい) どの会派も、憲法制定

        • 衆議院憲法審査会の「毎週開催」の問題について 【(3)議院自律権の濫用(オンライン出席)】

           衆院の憲法審査会の「毎週開催」の過ちに、憲法と立憲主義に違反する「本会議へのオンライン出席の容認議決」があります。56条「出席」の解釈を一切行わず、58条の議院自律権のみを根拠とし、衆参憲法審に招致の学者四名全員から議院自律権の濫用と批判されたという、議会政治上の大事件です。  議院自律権とは三権分立にもとづき、国会のルールは内閣や裁判所には判断させず国会が決めることができるというものです。  ところが、毎週開催によってさっさと改憲議論に進みたい衆院憲法審の改憲派は

        日本のマスメディアの問題について

          衆議院憲法審査会の「毎週開催」の問題について 【(2)9条改憲 】

           衆院憲法審の30回以上の毎週開催の中で、戦後初めて9条改憲の議論が行われています(昨年2回、今年は既に4回)。しかし、改憲5会派の議論は、その主張そのものが憲法と立憲主義に違反するものとなっています。改憲の議論でも法的に許されない議論があるのです。  例えば、法解釈ですらない絶対の違憲行為で改変した9条解釈を前提にする議論、さらには、国民主権や平和主義などの日本国憲法を制定した目的そのものを破壊してしまう「憲法改正の限界」(憲法学界通説)を超える議論などは改憲論議であっ

          衆議院憲法審査会の「毎週開催」の問題について 【(2)9条改憲 】

          衆議院憲法審査会の「毎週開催」の問題について 【(1)議員任期の延長改憲】

           安倍政権以降、さまざまな憲法違反が繰り返され、日本の法の支配は重大な危機にあります。  そうした中、昨年から衆院の憲法審査会では「毎週開催」が行われています。しかし、改憲5会派の議論は、事実として、憲法と立憲主義に違反するものになってしまっています。  一方で、こうした事態はマスコミでは殆ど報道されていません。  国会議員として負う憲法尊重擁護義務(99条)にもとづき、(1)議員任期の延長改憲、(2)9条改憲、(3)オンライン出席容認などの具体的な事例についてご報告をいた

          衆議院憲法審査会の「毎週開催」の問題について 【(1)議員任期の延長改憲】