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監察医朝顔がすき3

今回もね、もうね、涙が止まらなかった。し、なんかもうなんやろ、見終わった後、空っぽやった。こんなに苦しくて、感情が追いつかないほど大きなものがズンときたのに、なんだか背中が押された気がして、ああなんかもう本当にずるい。

月曜から泣くなんて、月曜からこんなんズルい。って思うけど、月曜日以外にない作品で、ああなんかもうね。何も言えないね。

今回はね、私は”手”だった。

ずっと見つからなかった奥さんの遺骨が入った箱を抱きしめる手がね。忘れられない。震えながらぎゅっと、でも大切そうに大切そうに抱きしめる手が、指がね、忘れられなかった。子供を抱きしめる手でもなくて、あの感情のあの手がった。

その後の奥さんの指の遺骨を撫でる手も、優しくて、でもしっかりとそこに何かを感じていて、その手が指が...語彙力がなくて申し訳ないけど、すごかった。

もっとたくさんいろんなことを受け取ったけど、今日は”手”だった。

作品の途中も、終わった後も自分の手をじっと見て、私はこの手をどう使いたいんだろうって。しばらく考えていました。私はこの手をどう使いたいんだろうね。手から何か伝えられるとしたら何を伝えたいんだろうね。何をどんなふうに触れたいんだろうね。ちゃんと考えなきゃなって。

あとね、ずっと受け取るものが多そうな気がして、失礼だけど、怖くて、自分の心が自分の知らない動き方しそうで怖くて、それなりに築き上げてきた自分の価値観が崩れそうで、怖くて、行けなかった福島県に行ってみようなかなと思いました。

何かができるわけでもないけど、でも、まずちゃんと目で、耳で持てるもの全てを使ってちゃんと受け取って、それをどうするかわかんないけどね。でもなんかちゃんと受け取らなくちゃ。受け止められないかもしれないし、器から溢れてしまうかもしれないけど、その時は手を使って誰かに触れたいなと思いました。手から零れ落ちた感情を誰かに伝えたいなと思いました。

ああ本当に大きな大きなものを持った作品だなと思いました。

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