宇野澤庸弘

IT業界に携わり50年余。今当にDX時代の真只中、しかし、その実現に何処も彼処も日本国中、四苦八苦。ITは所詮ツールと言いながら、関心事は相変わらずIT技術議論。ここではIT技術論を従とし、業務/人・組織/企業展開を主とした「DX実践の常識」を展開していきます。

宇野澤庸弘

IT業界に携わり50年余。今当にDX時代の真只中、しかし、その実現に何処も彼処も日本国中、四苦八苦。ITは所詮ツールと言いながら、関心事は相変わらずIT技術議論。ここではIT技術論を従とし、業務/人・組織/企業展開を主とした「DX実践の常識」を展開していきます。

マガジン

  • 5.BPMとBPMSの常識

  • 1.業務の常識

    悩みは誰にでも色々あるものですが、仕事での悩みは「業務」と深く関わっている物です。故に「業務」視点から観ると、会社も、組織も、勿論個人も分かりやすくなります。勿論DXも。そこで会社経営から「業務」を観ていきます。

  • 0.DXの事前常識

    デジタル時代・DX時代と頻繁に見るようになりました。決してIT技術者だけの話ではないよう、一方、IT技術者にとっても、どうもただプログラムを書いているだけの時代では無くなってきた様子。そこで、DXを全体を把握しその本質を易しく捉え、次のStepに役立っていきましょう。

最近の記事

  • 固定された記事

ご挨拶:「DX実践の常識」  それは個人/組織/企業/社会の成長

こんにちは、挨拶にかえ、このnote全体を紹介します。タイトルの概要説明という事です。 DXの時代到来この10年程のIT技術・デジタル技術の浸透は凄いものです。個人の生活から社会生活全般にわたり、その勢いは止まるところを知りません。 そんな社会を、デジタル社会・スマート社会・DX等々、色々な呼び名で読んでいます。私のこのnoteではDX(Digital Transformaton)を使わせてもらいます。 AI・ビッグデータ・VR等々、IT技術のキーワードはこれからも次々

    • 5.1 BPMの常識 

      経営とITの融合変化に俊敏に対応できる経営、「俊敏な経営」を実現するのには、「経営とITの融合」が必要ではないでしょうか。その「経営とITの融合」はどのような考え方と手段で具体的に実現されていくのでしょうか? 1つ1つの業務改善とそれらの業務からなる業務全体を、継続的にかつ均衡のとれた改善・改革を実践していく事です。 つまり、BPMの考え方で業務を構築し、BPMSをその実現IT基盤として企業経営を進めていく事です。 「経営とITの統合」「経営とITの連携」とか、長らく言

      • 5. BPMとBPMSの常識

        BPM BPM(Business Process Management )とは、経営目標を実現するために業務プロセス視点で事業を継続実践していく経営手法です。 代表的な機関によるBPMの定義を挙げておきます。少し硬いですがBPMの範囲の広さ、奥深さ(解り難さでもあります)を感じて頂けたらと思います。 BPMは90年代末に米国で発表されましたが、その以前には BOM(Business Operation Management)と言われたり、 Wrokflowとも言われました

        • 1.2.4 業務実践の常識-2 @米国

          業務を実践する際の管理手法について幾つか概略を説明します。 TQM商品やサービスの品質は、関係者すべてにとって最も大きな関心事です。その品質を総合的に管理する考え方です。 TQMを進める際の前提知識として理解しておくことが必要です。 BPR業務をプロセスの視点から検討し、業務フローや組織構造、情報システムなどを再構築し、業務改革すること。 BPMプロセス視点で業務を分析し業務改善し、更にその改善サイクル(PDCA)を継続的に行うこと。 SOAと業務プロセス(BP)業

        • 固定された記事

        ご挨拶:「DX実践の常識」  それは個人/組織/企業/社会の成長

        マガジン

        • 5.BPMとBPMSの常識
          2本
        • 1.業務の常識
          7本
        • 0.DXの事前常識
          5本

        記事

          1.2.3  業務実践の常識-1 @米国

          多くの中から幾つかを紹介していきます。 7つのマネジメント・スキルマネジメントを実践する時のマネジャーに必要な7つのスキルです。 ゴール完遂のために部下の働きやすさを確保する、その重要性が④⑤⑥として示されています。また、⑦では「部下」は人的資源として留意されています。 プロジェクト・マネジメントまた、プロジェクト・マネジメントを次のように認識しそのための組織化と組織と関連付けをしています。 ポータの5つの競争要因マイケル・ポータ教授(経済学者、ハーバード大学教授)は

          1.2.3  業務実践の常識-1 @米国

          1.2.2 業務プロセスの常識 @米国

          事業と業務と業務プロセス企業は事業を実践するために必要な部門を組織化し、各部門はそれぞれ担当する業務を持ちます。 業務は幾つかのアクティビティ(仕事)を繋いだ流れとみることができ、それを業務プロセス(ビジネスプロセス)と云います。 業務プロセスとアクティビティ標準化さらたアクティビティとは、その業務の関係者が了解し認められた内容程度から、その業務の関連する法規制等の厳しさから準拠標準が明確に求められるものまで色々考えられます。 標準化の効果として、再利用可能・測定可能性を

          1.2.2 業務プロセスの常識 @米国

          1.2.1 事業の常識 @米国

          事業とは、企業とは何か? あたりまえの事で難しくありませんが、一番の大元と思います。 事業の5原則① 顧客価値の創出   顧客にとっての具体的な価値を創出すること ➁ 組織維持   経営者は、自社の組織活動の継続維持に責任を負う ③ 競争優位性    マネジャーは、何をベースに競争するかを決定する ④ コントロール   マネジャーは、自社の目標を認識し、全員を目標に向か   って前進させるようにマネージをする ⑤ 収益性   事業経営のもっとも基本的な目標

          1.2.1 事業の常識 @米国

          1.2 米国の「業務の常識」

          「業務」の重要である事、DXではその重要性が更に大きくなることを幾つかの記事で書いてきました。 ところで、日本と米国とでその認識は同じでしょうか、或いは何か違いがあるでしょうか? そんな事が気になり、OMG(Object Management Group)  の関連資料で調べてみました。  なかなか合理的かつ構造的で興味深いので、数回の記事に分けて概略を紹介します。 米国の「業務の常識」の構成次のような章分で構成しています。  1.2.1 事業と常識 @米国  1.2.2

          1.2 米国の「業務の常識」

          1.1「業務」は大切、再確認

          「業務」の大切さは自明とスルーするのでなく、もう少し再確認していきます。 個人・会社・社会会社の事業収益の源泉、そして会社で働く個人である私たちの報酬の源が「業務」です。私たち全員が一生懸命に実行した「業務」の総和が、今の社会と見ていいかもしれません。 其の現在の継続が個人の、会社の、社会の次を創っていくのでしょう。過去の先達諸氏の実行された「業務」の積み重ねが今現在ともいえるかもしれません。 経営の四大資源:人・物・金・業務従来から「経営の三大資源」は、御存じのように「

          1.1「業務」は大切、再確認

          0.4 結局、思考様式を変える事

          「はじめに」の総括としてこの記事をかきます。DXを実践するとは、最も大切なことは、タイトルにあるように、「思考様式を変える事」のようです。 立花隆著 「思考の技術」から以下は、著作「思考の技術・エコロジー的思考のすすめ」の「はしがき」からの抜粋です。 「工業社会の終焉と脱工業社会の到来、地つづきの地ではなく、強大な亀裂がそこにはある。 移行していくことはできない、飛躍だけである。 その飛躍を可能とするのは、基調をなす考え方を変える事。 工業社会の思考様式を超える事である。

          0.4 結局、思考様式を変える事

          0 はじめに:DXの事前常識  

          まえがき 当方、長らくIT産業界に従事し、この20年ほど今日でいうDX・企業のデジタル化に腐心してきました。そこで、DXの実践原則を「DX実践の常識」として本noteにまとめていきます。本「DX実践の常識」は次の5つから構成されます。     0. はじめに     1. 業務の常識      2. 業務改善の常識      3. 企業展開の常識      4. ITシステム化の常識 2018年の米国RedHat社の調査資料(米国企業約700社)「DXの障害は何か? アンケ

          0 はじめに:DXの事前常識  

          1.「業務の常識」       はじめに、業務て何?

          当方のnote記事「デジタル世界の拡大と業務」で、デジタル世界が拡大するとは私たちの毎日の「業務」がITシステム化されていくことと説明してきました。 「何を今更、十分承知よ、うちの会社、相当IT化されているよ!私の業務なんかとっくに・・・」とか、反対に「全く、うちの会社は遅れてるの、業務データの集計に・・・」とか、各社各様色々だと思います。でも、DX・デジタル化は、ご存知のようにこれからの避けて通れない方向です。 そこで、ITシステム化の対象である「業務」て何でしょうか?

          1.「業務の常識」       はじめに、業務て何?

          4.1 ITシステム化の領域拡大と業務

          ITシステムのカバー領域の拡大ご存知と思いますが、IT産業は、1960年代頃からの企業のITシステムから発展してきました。電子計算機・コンピュータという時代でした。それから60年後の今、デジタル時代・DXとデジタル社会は拡大の一途です。 そこで、そのITシステムのカバー領域の移り変わりから、今日そして今後のデジタル社会の方向を見ていきましょう。 ➀1990年頃までは、計算処理・データ処理 (SOR:System of Record)の時代です。SIerと企業のIS部門と

          4.1 ITシステム化の領域拡大と業務

          0.2 DXの全貌を俯瞰してみましょう

          DXは社会を包む2018年頃からでしょうか今日に至ってもなお、IT関連の記事、ニュース等々で盛んに「DX」なる言葉が乱舞しています。時の政権の掛け声も有り、デジタル化推進で「デジタル庁」や「DX」が政治経済関連記事にも頻繁に表れるて来ています。もちろんこれは良いことです。 そこで、細かな技術知識からの断片的理解でなく、まずは「DX」の全貌を「鷹の目」で見ていきましょう。 デジタル化の始まりは「コンピュータの誕生」からとしますと、それは半世紀以上も前になります。その頃は、「

          0.2 DXの全貌を俯瞰してみましょう

          0.1 DXの由来とその意味するところ

          その由来 DX(Digital Transformation)は、2004年にスウェーデンの大学教授が提唱した言葉です。最近2018年頃から、ビジネス用語として「企業がデジタル技術を活用し、組織やビジネスモデルを継続的に変革し、抜本的に変わること」のようにとらえられています。しかし定義・解釈は多様になされています。 経産省は、DX推進ガイドラインでDXの定義を、「・・・、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性

          0.1 DXの由来とその意味するところ

          0.3 先の見えない時代、どう進んでいくか?

          先の見えない時代いつ頃からでしょうか、日本のこれからが、見えなくなって来ています。世界的にもその様です。 コロナ騒動も、いつの間にか経ってしまいました。 地球温暖化・少子高齢化・人生100年時代・デジタル化(DX)も「先の見えない時代」をより色濃くしています。そして、象徴的な「ニューノーマル」という言葉と共に「先の見えない時代」を印象付けてます。 なぜ、見えないのか?分からないのか?それでは、なぜ、見えないのでしょうか? その理由は明白です。先述の「先の見えない時代

          0.3 先の見えない時代、どう進んでいくか?