見出し画像

1.「業務の常識」       はじめに、業務て何?

当方のnote記事「デジタル世界の拡大と業務」で、デジタル世界が拡大するとは私たちの毎日の「業務」がITシステム化されていくことと説明してきました。

「何を今更、十分承知よ、うちの会社、相当IT化されているよ!私の業務なんかとっくに・・・」とか、反対に「全く、うちの会社は遅れてるの、業務データの集計に・・・」とか、各社各様色々だと思います。でも、DX・デジタル化は、ご存知のようにこれからの避けて通れない方向です。

そこで、ITシステム化の対象である「業務」て何でしょうか? DX・デジタル時代を理解し体感するために、ITシステム化の対象である「業務」そのものを考えていきましょう。・・・・・・「業務は仕事ヨ!」「今更、改めて考えなくとも」「自分には、はっきり分かっている」などなどの回答が返ってくると思いまが、どうでしょうか?

それでは、これからいくつかお尋ねします。


あなたの「業務」への質問

質問-1 あなたの「業務」はいくつ有りますか?
質問-2 あなたの「業務」に名前はついてますか?
質問-3 あなたの「業務」の前後処理業務は明確ですか? 
      その担当は誰ですか?
質問-4 あなたが「業務」で、上司・同僚・部下と揉めた
      原因は何ですか?

どうでしょうか? 改まって質問されるとはっきりしない事だらけではないでしょうか?

それでは、少し遠回りをしましたが「業務」を考えていきましょう。

「業務」は自分の生活と成長の糧

「仕事」で私たちは生計を立てています、生活の糧です。ですから「仕事」は確実に、大切なものの筆頭の一つと言えるでしょう。「仕事」の具体的活動が複数の「業務」といたしましょう。ですから当然「業務」も同様に私たちにとって大切です。

日々の「業務」での成功・失敗、チームの団結力・仲間との反目、共感・行き違い、まさに苦・楽を経験します。そう考えると「生活の糧」と同時に自分の「苦労の種」「成長の糧」にもなっていると言ってもよい感じがします。

スポーツ選手を見ると、まさにそれを感じさせてくれる選手がいます、そこに大いなる共感を感じ。応援をしたくなります。

「業務効率化」「業務改革」「業務変革」・・・を「生活の糧」と「成長の糧」と両方から見るのは如何でしょうか? そうすると、DX・デジタル化も「生活の糧」と「成長の糧」と捉えることができ、そうすると更に一層、DXを自分事として見ていくことができます。

画像1

「業務」は会社の企業方針とリンクしている

すべての業務が、企業方針と何らかの点でリンクしているはずです。経営層の企業方針が、各事業部の事業目標にリンクされ、各部・各課の業務にリンクし担当者の業務に細分化されているはずです。企業方針が徐々にブレイクダウンされ、業務にマッピングされているというわけです。ですからすべての業務が会社の経営に貢献しているはずです。

スライド2

日々の業務でそれを意識することはあまりないですが、べき論としてそれは知っておくべきでしょう。車の部品が一つでも破損/欠品すれば安全運転は保証されないように、逆に高品質の部品で車が見違えるように、会社と業務の関係も同じと言えるでしょう。

「業務」の「粒度」

「業務」の「粒度」という言葉は、初めて聞くという人も沢山いると思います。「君の業務を説明してください」とお願いされて、「細かく説明する」のと「簡単に概略を紹介する」とでは随分違いますね。その違いは細かさの差といえますが、その細かさを特別に「粒度」と呼んでいるのです。業務内容を議論しているとき、議論相手との「粒度」が合ってないとおかしなことになります。業務を可視化するときにこの「粒度」が重要になりますので、その時に細かく紹介しましょう。


画像3

「業務」は、他の人とのLink

あなたの「業務」というカットで今まで議論してきましたが、極論すると一人で完結する「業務」は有りません。あなたの前後の人がそれぞれ仕事をしていて「業務」は構成されています。社長一人の会社は?の質問もあるかもしれません、解答はどうでしょうか? 暫くペンディングにしておきます、皆さんの解答はどうでしょうか?

「業務」のPDCA

PDCAはご存知の Plan-Do-Check-Actionです。「業務」の実行には、必ずPDCAが付いてきます。「業務」には目的が必ず有り、それは会社の利益とリンクしています。そこで、「業務」の最終成果・利益の確認・改善(CA)がなされて「業務」の存在意義が出てくるのです。

「業務」が見えない

色々「業務」の特徴を見てきました、結構ありました。そして、一番厄介なことは「業務」はなかなか見えないということです。自分の、そして上司・同僚・部下の頭の中に「業務」の進め方などははいっていて、他人には見えないということです。「業務の属人性」と言われています。当人にしか分からないという事かでしょう。会社で最も大事なものである「業務」が見えなくてよういのでしょうか? 確かに、今までは諸状況もあり許されて今日まで来てしまいましたが、変化が激しくデジタル化の要請も大きい今日では、大きな問題です。

「業務の可視化」は大切

そこで、「業務の可視化」「業務の見える化」は20数年ほど前からその必要を言われてきていますが、中々定着していないのが現実です。
デジタル化・DXの実現への最大の基本の一つが実はこの「業務の見える化」です。考えてみてください、「業務が可視化」されてなくて、どうやってITプログラムができるでしょうか!
ここではその認識を持っていただくとして、別の記事でその実現手法等をご紹介していきます。

それでは、また。       (210225,240116,240204)

いいなと思ったら応援しよう!