6月の自然

暖かい(暑い)日が増え、色とりどりの花が咲いていて賑やかな季節になりましたね!
藤やナナカマドが満開です!ハマナスも咲き始めましたね。

そしてもうすぐ咲き始めるのがエゾスカシユリ。

写真提供:ヒラノマリエ

知っている方には特に目新しくもない見慣れた花かと思いますが、実は以久科原生花園は群生地として有名なんだそうですよ。
昔は今よりもっとたくさん咲いていた、というお話も聞きますね。

海岸付近でよく咲いているオレンジ色のユリ、程度の認識がの方も多いのではないでしょうか?
私はそうでした。。
じっくり観察してみたことはなかったので調べてみました!

花の向き

ユリの花は横向きは下向きが多いですよね。
スカシユリは上を向いて咲きます。

同じくオレンジ色のユリで「オニユリ」と「クルマユリ」があるのですが、どちらも横や下を向いて咲いています。
花の色が同じでも花の咲く向きでずいぶん違う印象を受けますね。
エゾスカシユリは逞しさを感じます!

花弁の形

花びらの根元が細くなっていて隙間があるのも特徴です。
スカシ(透かし)ユリの名前の由来にもなっています。
花が上向きなので雨水などが貯まらないようにするためなのかもしれない、という記載を見つけました。
真偽はわかりませんが、なるほどと感心!

スカシユリとエゾスカシユリ

北海道の動植物は「エゾ○○」というように、エゾがついていることがおおいですよね。そして本州に行くと、「エゾ」がついてないバージョンの動植物がいます。

エゾスカシユリも同じように、「スカシユリ」があるのですがエゾ付きエゾなしの違いは、毛。
どちらも蕾や花弁に白い綿毛があるのですが、エゾスカシユリの方が多いそうです。寒いからかな?

以久科原生花園で昔のようなたくさんのエゾスカシユリ、またみられるようになるといいですね!

おまけ

花言葉を調べてみたんですが、
「親思い」「飾らない美」「子供の愛」「私を見て」「元気」「歓喜」「あなたは私を騙すことができない」
などが出てきたのですが、どれもスカシユリの花言葉のようです。
エゾスカシユリの花言葉はないのかもしれません。
ですがどれもなんとなく、厳しい自然の中で生き抜いてきた斜里町の人たちを思わせる言葉が多いような感じがしますね。

広報しゃり6月号
農業
▶︎畑では除草・防除作業が中心。アスパラガスの収穫も始まります
漁業
▶︎海上の定置船は午前は春網漁、午後は秋鮭定置の準備作業中
自然
▶︎下旬から咲き始めるオレンジ色の百合の名前はエゾスカシユリ
歴史文化
▶︎知床半島が国立公園に指定されたのは昭和39(1964)年6月1日