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日本初の牡蠣養殖システムが大分県佐伯市で実現。

大分県佐伯市でシングルシード牡蠣の養殖を行う合同会社 新栄丸の宮本新一さん。漁師のこれからの生き方を模索する中で、牡蠣養殖にその未来を託し、持続可能な漁業の発展にご尽力されています。

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「シングルシード牡蠣」とは、
シングル=1つ
シード=種
という言葉の通り、牡蠣の稚貝一粒ずつが養殖カゴの中で1つ1つ自由に成長する方法で育ったカキのことを言います。いわゆる畜産関係で言う野飼いの状態。

今までの牡蠣養殖といえば、写真のように一つの場所にたくさんの牡蠣を育成させる関係で椅子取りゲーム用に場所取り合戦が必要となり、大きくなる牡蠣とそうでない牡蠣があり、カタチや成長速度に違いがでていました。

垂下式

しかし、宮本さんが行きついた新しい養殖方法は、養殖カゴの中で一粒ずつの牡蠣の稚貝が一定の広さのあるカゴの中で波に揺られ、伸びやかに成長をすすめます。

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カキへのストレスが少なく、それに加えてバスケットの中で波に揺られることで牡蠣の殻が削れ、本来であれば殻の成長に使われる予定だった栄養素が身に活用されることになり、味わいの濃い牡蠣が育つことになります。

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シングルシード牡蠣の評価の一つにカップの深さが基準となるのですが、写真のようにぷっくりと膨らんだ牡蠣がカゴの中で育っていました。

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この粒は、特に優秀なモノを選んでの撮影。
親指側、下側の膨らみに加えて人差し指、上側の膨らみもあるようなスタイルをダブルカップといい、「これはいいカキやな」と現場でみなさん嬉しそうにお話をされていました。

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日本初のシステムというのは、フリップファームシステムというもので、海中にある養殖カゴを動画のように回転させることのできるシステムです。

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また、船上での作業も可能となりより効率的に牡蠣の成長を促すことができるものでもあります。

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カキには、免疫力を高める効果やアンチエイジング、疲労回復、美肌をはじめ、動脈硬化・肝臓病・心臓病などの生活習慣病の予防効果も期待できると言われています。

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牡蠣は、栄養豊富で低カロリー。
魅力的なエナジーフードです。
牡蠣にはグリコーゲンや必須アミノ酸をはじめ、
ビタミンB1・B2・ B12、ミネラルなどの栄養素と
タウリンなどの機能性成分が豊富に含まれています。
とくに亜鉛の含有量は食品随一とも言われており、
免疫力アップや健康増進に効果的です。
疲労回復、美肌をはじめ、動脈硬化・肝臓病・心臓病などの
生活習慣病の予防効果も期待できます。
牡蠣をおいしく食べて、明日のキレイとエナジーを
チャージしましょう。
General oyster 牡蠣の栄養より

とくに亜鉛については、免疫力を高めると言われている成分ですのでこのご時世にはぜひ美味しく摂取したいものでもあります。

亜鉛が不足すると味覚障害、免疫力低下、胎児の発育不全が起こりやすくなります。
ココカラクラブ 栄養満点!「カキ(牡蠣)」の栄養効果と上手な食べ方 より

日本で初めて採用されたフリップファームシステムが導入された大分県佐伯市大入島の大入島オイスター/OONYUJIMAOYSTERはこちらで購入することができます。

荷姿4

殻付きカキ、生食用 大入島オイスター30個程(40~60g) 要冷蔵にて保管
販売価格:¥5,000(税込み・送料別)
https://www.shinei-maru.com/shop/products/detail.php?product_id=36

カキ4


コロナの影響下で海外取引が停止になったと話される宮本さん。うつむいてばかりはいられないと笑顔で現場の牡蠣と向き合い、生きぬく術を探っていらっしゃいました。

地元にこのような素晴らしい生産者、生産物があることに感謝しつつ、大入島オイスターが日本中、世界中のみなさんに愛され楽しまれるように願っています。


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