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哲学

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2019年11月の記事一覧

困難に立ち向かう

 困難に立ち向かうにはどうすればいいか。これは人類が古来よりずっと考えてきた問題とも言えるでしょう。  宗教は困難に立ち向かうための一つの方法です。神を信じてそれを拠り所とし、奮い立つ。だって、神はその人に超えられる試練しか与えないから。そうやって信者は困難を乗り越えていきます。  しかし、私のような特定の宗教を信じていない人はどうすればいいのか。これは己を信じるしかないんですよね。神を信じられない?のであれば己の中に神的なものを見出すしかない。 かつての日本人は天皇を

根無し草は本当に根無しか

 フラフラしてる人、いますよね。故郷はどこかと聞くと全く違う土地の出身だったりする。職業はと聞くとよくわからない感じ。そうした人は根無し草と言われ敬遠されがちですが、本当にそうでしょうか。  根無し草とはgoo辞書によれば 確かなよりどころのない生活のたとえ。 だそうです。私はこの、よりどころのないというのがポイントだと思っています。  諦めて全てを流れに任せた結果、そうした状況になっているのであればそれは根無し草でしょう。だって、よりどころを失い流れ着いた結果ですか

「頑張れ」に違和感を感じていましたが…

 なんとなく違和感を抱き、使う度に心に負荷がかかっていたこの言葉、頑張れ。 私の中では踏ん張れといった意味合いが強く、既に踏ん張ってきている人にさらに言うのは追い討ちをかけるようではないか?と思っていたんです。でも、つい先ほどヱヴァンゲリヲン新劇場版を見ながら「あ!違う!」ということに気がつきました(私はオタクなのと、唐突に思いつきがちです笑笑)。  頑張れを分解すると、頑を張れ。頑は自分の主張だったり、一途という意味がありますよね。張るには色々な意味がありますが、ここで

情けは人の為ならず

情けは人の為ならず  有名なフレーズですよね。 情けをかけることは人のためにならない。そう思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこれ、人に情けをかけると巡りめぐって自分のためになるっていう意味なんです。 私はお知り合いの方から何度もこれが大事だと、自分が18歳の時分から説教されてきました。当時は全くその意味がわからなかったのですが、最近ようやくわかるようになってきました。  自分のためになることは他人のためになる。他人のためになることは自分のためになる。

そもそも生きるって何?

 生きる意味について前の記事で語りましたが、そもそも「生きる」ってどういうことを指すのかという話をします。  息を吸って吐いて、食事をして……それだけなら他の動植物と何ら変わりません。人間が生きるってどういうことなんでしょう。 私は人と触れ合いながら考え続けることだと思っています。  以前、友人たちに「生きるって何ですか?」という質問を投げかけました。すると、面白い回答がたくさん返ってきました。ある人は自分の物語を書くこと、ある人は夢を追い続けること、ある人は食べること

生きる意味

 人は死ぬことによって生きることができるんじゃないかと。  人は死を間近で目にすることによって、初めて自分が生きていると実感するんじゃないかと。  解剖学者の養老先生もおっしゃってますよね。最近は数字で何もかもを捉えすぎてて、人間が自然と乖離していっている。自然と乖離すると何が起こるか。自殺が起こるんだと思います。 なぜ生きるのか。どうして生きなければならないのか。  自殺未遂者にそう問われたことがあります。正直言って答えはありません。そもそも、こうした問いは他人に答

言葉は火であり、人間の根源

 何を書こうかと迷いましたが、私が一番大切にしている概念を最初に書き記そうと思いました。  タイトル通り、言葉は火であり、人間の根源だと私は考えています。  ついこの前まで言葉は剣だと思っていました。剣は剣でも諸刃の剣。扱い方を誤れば人を傷つけるし、自分も傷つける。 でも、そうじゃないって最近になって思うように。 きっかけ……はあまり覚えていませんが、言葉とは人間を生かしたり殺したりするだけではなく、もっと高尚なもの、精神に携わるものだと気付いたんだと思います。